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医療と健康

2019年10月21日

台風が近づくと関節が痛い、頭痛がする…「気象病」ってご存知ですか。

雨が降りそうになると関節が痛くなる、季節の変わり目になるとめまいを感じるなど、天気の変化で不調を訴える患者さんは多くいます。
季節の変化と健康の間には深い関係があります。一般に、人の体には季節や天気の変化に合わせて調整する機能が備わっていますが、この調整機能が十分に働かなくなる場合に心身に不調が現れるのです。

特定の季節に発症する病気を「季節病」といます。花粉症や熱中症、インフルエンザなどがこれにあたります。

他方、日々の気象の変化により発症したり、症状が悪化する病気を「気象病」といいます。
引きがねになるのは、気圧、気温、湿度の変化。特に影響が大きいのは気圧です。「梅雨や台風の時期に自律神経の働きが乱れやすい」というのは気象病の一つ。主な症状としては、頭痛、めまい、耳鳴り、関節痛、不安、うつ、むくみ、肌のかゆみ、眠気など千差万別です。

天気や気圧、気温の変化は自分ではコントロールできないもの。しかし、普段からストレスをためず、睡眠をしっかりとることで自律神経の乱れを抑えることは可能です。
また、外気との気温差を少なくして生活すれば、自律神経の働きがスムーズになり、温度変化に対応できるようになるでしょう。

天気や気圧の変化を事前に把握するのも一案。安心感が出て、気象病の症状が和らぐことがあります。
気象病の症状はさまざまですが、大切なのは「リラックスして自律神経の働きを正常に保つ」ということです。雨の日は頑張りすぎず、やり過ごすのも立派な対策の一つなのです。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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