趣味
2025年08月19日
「梅雨の月病める地球を照らしけり」2025年8月入選作品|老友俳壇

老友新聞2025年8月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
梅雨の月病める地球を照らしけり
近藤 貞子
地球はいま天災や戦争に加え、世を騒がす恐ろしい事件などが絶えません。そんな地球にも自然の恵みは変わらず、雨が多い季節ながら月が見えるのです。人々の心を和ませてくれそうな月です。
地
植田水空をうつして静かなり
木村 洋子
田植が終わったばかりの田水には山や家、木立などの周囲の風景と共に空も映ります。植えたばかりの早苗が弱弱しく揺れているなか、その水には空が静かに映っています。
人
無人駅薫風乗せて発車する
岡本 政子
駅員がいない寂れた駅です。扉が開いたのに降りる人も乗る人もなかったのかもしれませんね。代わりに薫風が入り、車中に居た乗客に周辺の草木からの風をもたらしました。
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