趣味
2025年10月31日
		「一度だけ歩いてみたい雲の上」2025年10月入選作品|老友川柳
 
		老友新聞2025年10月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
一度だけ歩いてみたい雲の上
下田 尚保
夢想を句にするのは常套手段にも見えますが、「一度だけ」と限定を付けているのがユーモラスですね。誰でも願いそうな普遍性があり、説得力が。
地 位
後期でも好機ですよと夢を追う
阿部 良子
「後期高齢者」という言葉にネガティブな印象を抱きがちな中、同音で「好機」ですよとは、元気が出ますね。好奇心たっぷりの生き方、魅力的です。
人 位
この暑さ冬に欲しいよ備蓄しよ
菊地 幸子
尋常ならざる夏の暑さ。だったら、暑さを備蓄して冬に生かせばいいじゃないかという、実現性乏しいアイデアを敢えて唱えるウイットが光ります。
五 客
「忘れ物探知機」欲しい健忘症
下田 尚保
忘れ物が増える悩みから解放されるために、探知機が欲しいという、これも架空のものを願う心理描写は、共感を呼びます。
スーパーに並ぶ古米の誇らしく
王田 佗介
新米と比較され、肩身の狭かった古米が、米不足の中、復権しているニュースを、擬人的な描写で捉えたのがお手柄です。
一寸先光か闇かどう生きる
佐野 磯雄
慣用句をモチーフにしつつ、それにこだわらずに自由に発想しようじゃないかという、生き方を問い直す姿勢に深みが。
魂も娑婆の暑さにUターン
栗村 正
お盆の時期に、例のない暑さです。これでは、あの世の住人も帰るに帰れないだろうという、笑うに笑えぬジョークが秀逸です。
この暑さ昼寝以外はやる気なし
王田 佗介
何もやる気がなくなるような酷暑。それを「昼寝以外は」と表現した着想が非凡ですね。実際は昼寝も寝苦しいのかも…
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