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三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2025年10月31日

第50回「法要」

ようやく過ごしやすくなってきましたね。
ただ急に暑くなりエアコンつけた日の次の日にコートが必要だったりしてわけがわかりません。
毎年秋に着るものがなんだか分からないまま冬になってる気がします。
さて10月29日は五代目円楽師匠の十七回忌法要でした。
私が入門したのは十年前なのでもちろんお会いしたことはありません。
その年が七回忌法要。
お会いしたことは無くても子供の頃はテレビでいつも見てましたし、入りたての前座として法要のお手伝いをするのはスターに近づいた気がしてとても誇らしかったです。

ただ、法要は偉い師匠方が皆さん集まるのでとにかく緊張します。
十年前ですと、一門の四天王と言われた鳳楽、好楽、圓橘、六代目円楽の重鎮師匠方、そして歌丸師匠、小遊三師匠ら笑点メンバー、笑点の番組スタッフ陣、その面々が一堂に会すので、中堅の師匠方のピリピリ具合が半端じゃありません。
前座にしくじりが無いか目を光らせてます。
正直なところ、本当に行きたくなかったです(笑)
怖いし、怒られるし、どう動いて分からないし…
あと困るのは雨の日の靴出しです。
ビショビショの革靴をその師匠ごとに出すのですが、中には何年履いてるんだろう…というような靴を直で触らなければならないので指に独特な臭いが残ります。
うぅ、これ、書いてるだけで当時を思い出して変な汗かいてきました…

まぁ今となってしまえば笑い話になるんですけどね!
今年の十七回忌はとても和やかな空気で滞りなくおひらきとなりました。
2028年は昭和の大名人六代目圓生師匠、そして六代目円楽師匠のそれぞれ五十回忌と七回忌ということで9月に大きなイベントがやる予定だそうです。
その時私は真打なのかまだ二ツ目なのか…
ことと次第によっては偉い師匠方が集まり、また靴出しをすることになるのかわかりませんがご注目下さい。
ちなみに五代目円楽師匠の菩提寺易行院があるあたりは関東大震災でほうぼうから移ってきたお寺がたくさんある寺町になっております。
易行院は歌舞伎の助六ゆかりのお寺で、その裏にある法受寺は新幡随院として怪談牡丹灯籠にも出てきますし、徳川五代将軍家光の母桂昌院のお墓もあります。
また少し離れた東岳寺は歌川広重のお墓もあり、足立区竹の塚にありながら江戸を感じることが出来ますので、せっかくの紅葉シーズンですからぜひ散策を!
あと寺町とは駅の反対側にある足立区生物園は300円でたくさんの動植物が見られますのでこちらもおすすめ。
特に砂漠の妖精グンディのかわいさは筆舌に尽くしがたいです。
おしりがプリプリしておりますので、夏の疲れをぜひここで癒して下さい。
ではまた!

一門の五代目円楽墓前での集合写真

砂漠の妖精グンディ

お知らせ

三遊亭ぽん太落語ライブ~名作人情噺ドッサリやります編~

日時:11月12、19、26日(水)19時半開演(19時開場)
会場:池之端しのぶ亭(地下鉄根津駅徒歩3分)
料金:1000円

 

三遊亭ぽん太定例落語会
ぽん太ラボvol.56

日時:11月15日(土)14時開演(13時半開場)
会場:鈴座Lisacafe(地下鉄住吉駅徒歩7分)
料金:2000円、29歳以下割1500円、ぽん太初めて割1000円
予約:pontathe2nd@gmail.com

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三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて180席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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