コラム
三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!
第54回「福岡紀行」
まだ2026年に慣れていないうちにもう2月末ですね。
先日24日が誕生日でした。
41歳。
厄年。
もうなんの言い訳も出来ない大人です。
体調にはより一層気をつけようと思います。
先日、福岡に行ってきました。
落語家になって驚いたのは日本中どこでも日帰りなこと。
札幌、釧路、佐賀、青森、高知、佐世保など全部観光する間も無く落語やったら即帰京です。
それがグルメの街福岡一泊という御褒美みたいな仕事で、内容は大宰府での好楽独演会の前座。
一門だけなので食い倒れ飲み倒れの予感しかしません。
初日は移動日なので気楽です。
15時羽田発の飛行機なので14時に空港集合かな?と思っていたら12時に師匠宅集合とのこと。
一緒に行く後輩の兼作くんと師匠をお迎えし、そのまま三人で羽田へ。
到着し荷物検査後、国内線搭乗口近くのお寿司屋さんに行き、生ビールと寿司を注文。
「それじゃお疲れ~乾杯~」
特に疲れてはないけれど、といった疑問は昼13時のビールがすべて洗い流してくれます。
細かい思考は必要ありません。
晴天、飛行機、そして昼ビール最高。
一時間ほど歓談してそのまま飛行機に搭乗し博多へ。
ホテルに荷物を置いたら師匠お気に入りの中洲の鉄板焼屋さん。
ここは私が入門してすぐの頃に連れていってもらいあまりの美味しさから「落語家になってよかった。好楽に入門してよかった」と心の底から噛み締めた思い出のお店で、実に11年ぶりの入店です。
カウンターだけで10席ほどのこじんまりとしたお店ですが、その分マスターご夫婦の気遣いがいき届き、味も提供のタイミングも完璧。
舌鼓を打ち過ぎてもはや舌鼓というか舌YOSHIKIのドラムプレイぐらい激しく料理を堪能していたところ、ふとしたことから他のお客様(ご夫婦二組)が誕生日のお祝いで来店していたこと、そしてお店のおかみさんが本日誕生日と判明。
すかさず師匠が
「え~そんなことあるんだ!じゃあみんなで飲みに行こう!」
多分誘われた方が「そんなことあるんだ!」だったと思いますが、初対面の方たちとスナックへ。
初対面の人とスナックでデュエットする、そのコミュニケーション能力は多分日本最高峰だと思います。
コミュ力の富士山。
師匠がお相撲さんになるならコミュ乃富士と命名したいくらいです。
しこたま飲んで歌って23時頃に退店。
お客様二組とはここでお別れし鉄板焼屋さんご夫婦ともう一軒行きます。
まさかの本日二回目の寿司屋。
私たちはお腹いっぱいなので煮付けなどつまみながらチビチビと。
深夜1時半に寿司屋を出てタクシーを捕まえてホテルに戻るかと思いきや師匠が一言。
「ラーメン食べよう」
マジか。
私たちはまだしも師匠79歳なのに…
ネットで調べた人気店に入り、三人で並んで食べていると今度はまったく知らないテンション高めのお姉さんに声をかけられました。
「お兄さんたち仕事で来てるの!?」
このテンションの人に師匠が見つかると面倒だったので私と兼作で対応します。
「そうですね」
「えーなにやってんの!?」
「…サービス業です」
すみません、落語家です。
「えーあたし推しのライブだったんだぁ!飲もうよ!おごるから!」
13時から飲んでるから大丈夫です、と言いたい気持ちはありましたが、勧められた酒を断ったら好楽一門の名折れだと、ビール一杯だけご馳走になりました。
中洲のラーメン屋で隣の男子二人にビールを奢ってくれたお姉さん、その節はありがとうございました。
我々飲食系のサービス業でもなんでも無いです。
落語家でした。
ホテルに戻った時には2時半で、シャワーを浴びて即就寝。
さすがに師匠は翌日の朝食は食べられなかったようですが、私はホテルの朝食バイキング大好き人間なので地元の名産含めしっかり食べました。
食い意地が張りすぎてる…
その日の高座は普通に務めましたが、暴飲暴食が祟り2キロほど太ったせいで足のしびれがいつもよりだいぶ早くきました。
ただそれよりなにより師匠がすごすぎる。
79歳、体力おばけ。
私はそこから数日結構ぐったりでした。
食べ過ぎた次の日の朝食の量をちゃんとコントロールして41(よい)年にしたいです。
体調管理の大切さを感じた福岡旅でしま。
ではまた来月!

太宰府の神牛塚。牛並みの消化システムが欲しいです。
お知らせ
吟醸~寄席ネタ磨きの会~その四
日時:3月28日(土)18時開演
料金:1500円
会場:ひらい圓藏亭(平井駅徒歩10分)

三遊亭ぽん太定例落語会
ぽん太ラボvol.59
日時:4月25日(土)14時開演
料金:予約2000円、29歳以下割1500円、ぽん太初めて割1000円
会場:鈴座Lisacafe(住吉駅徒歩5分)
予約連絡先:pontathe2nd@gmail.com

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- 三遊亭ぽん太
- 落語家
- 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて180席以上ある
- ぽん太さんのHP
https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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