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2022年10月24日

「呆けたふりとても出来無い恐妻家」2022年10月入選作品|老友川柳

老友新聞2022年10月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

呆けたふりとても出来無い恐妻家

鈴木 曻

家庭内の圧力を日々感じる中で、呆けたふりでもして何とかかわそうと思っても、それすら許されない雰囲気。憐れさが感情移入と笑いを誘います。

地 位

夏祭りコロナなんかに負けられぬ

鈴木 とく

今年の夏は、各地で三年ぶりに祭りが復活、地域に活気をもたらしましたね。コロナに抑えつけらえていたウップンを晴らす思いが共感を呼びます。

人 位

またの日を信じ別れのグータッチ

中川 栄子

高齢者同士が会っての別れ際。これが最後かも、という思いを打ち消すように、握手でもハグでもなく、グータッチ。若さを感じさせる行動に力が。

五 客

ひたすらに生きて小春の余生かな

倉澤 登美子

余生を「小春」と形容するのがおしゃれですね。全力で生きて来た気概を敢えて俳句調にまとめたのも、とっても粋です。

お互いの背に加齢見るクラス会

阿部 良子

クラス会で、年を取ったなと互いに感じることはよくあるでしょうが、顔でも髪でもなく背中に感じたセンスが非凡です。

努力して減らしたコロナが倍になり

本庄 一郎

この夏の「第七波」。せっかくみんなが苦労して感染を減らしたのにという無念が、さらりと表現されていて引き立ちます。

止まらない寒暖計と物価高

福田 浩明

今年の夏は、猛暑できつかった上に物価高が庶民の暮らしを直撃しましたよね。二つのネタの合わせ技がはまりました。

夕立か大蛇が踊る雲の峰

森井 睦子

雲を見て、動物や人間に見える経験は少なくない中で、「大蛇が踊る」とは、突き抜けた表現ですね。隠喩の妙です。

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