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2022年12月15日

「やわらかく生きてうっぷん吹き飛ばす」2022年12月入選作品|老友川柳

老友新聞2022年12月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

やわらかく生きてうっぷん吹き飛ばす

田中 和代

とかく溜まるうっぷんをどう晴らすか。北風方式でいきり立っても不毛になりがちな中、「やわらかく生きる」のがコツだと伝授。ありがたいです。

地 位

妻は喜寿吾は米寿の二重奏

王田 佗介

ご夫婦ダブルでお祝いの年齢に。最後の「二重奏」がお二人の生き方をピタリ表現されていて、見事。「じゅ」音三つの繰り返しも心地いいですね。

人 位

コロナ禍で次々消える親の夢

鈴木 曻

夢が次々消えたのは若者というイメージがありますが、実は子供に託した親の夢が消滅という構図が、コロナ騒ぎを見る上で新鮮な視点ですね。

五 客

シナリオは無いが阿吽の老い夫婦

原島 幸男

長年連れ添った夫婦だと、シナリオがあるような絶妙なチームワークを見せるもの。「呼吸」の言葉は読者が補うのですね。

五輪までお金で汚すえらーい人

本庄 一郎

五輪汚職の摘発にがっかりする気持ちを「えらーい人」と「ら」を伸ばした表現で描くのが、風刺が利いて小気味よいです。

てにをはの一字大事に句が生まれ

中川 栄子

川柳もですが、俳句や短歌などの短詩文芸では、助詞一つで作品の深みが生まれる場合もあり、作者の心理がわかりますね。

値上げする度に上がるよ血圧計

福田 浩明

続く物価高に、庶民は打撃を受けますよね。血圧計を持ってきたのがお手柄で、大方の共感を呼ぶことでしょう。

どんどんどんコロナよ消えよ遠花火

森井 睦子

今年は各地の花火大会が復活しましたが、コロナへのモヤモヤを解消するような音の描写に気持ちがこもっていますね。

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