趣味
2025年07月16日
「老木にだって芽も吹き花も咲く」2025年7月入選作品|老友川柳

老友新聞2025年7月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天 位
老木にだって芽も吹き花も咲く
阿部 良子
樹齢何十何百年の木に若芽を見かけると、感動するもの。この句は植物になぞらえ、自らの若さのアピールでしょう。読んで元気がもらえますね。
地 位
情報の海にさ迷う老の日々
鈴木 曻
若い頃には想像しなかった情報環境。接触しても、虚実入り乱れ、右往左往しかねないのはきついですよね。多くの高齢者の共感を呼ぶ一句です。
人 位
おはようはみんなをつなぐパスワード
瀬川 征光
「パスワード」は他人に使われないために打ち込む文字を指す場合が多い中、人々の連帯を作る言葉としての「おはよう」を挙げたのはお手柄ですね。
五 客
脳トレと筋トレ老いを追い返す
阿部 良子
老化防止に、楽しんで続ける脳トレと筋トレ。誇りが伝わって来ますね。「トレ」と「おい」の音が二つずつなのも効果的。
泥水で紅蓮の花が咲き誇る
下田 尚保
泥水と、華麗なる色彩の紅蓮の花。一見対称的でありながら、お互いを生かし合っている姿に、心地よい感情移入が窺えます。
ボケ防止矢鱈講座を申し込む
新井 純一
気になるボケ防止に、講座を受けるのは有力な手段でしょう。それを「やたら」と表現するところに、自虐的な風刺が。
駆引の財源パンダ中国へ
栗村 正
日中友好のシンボルだったはずのパンダが、動物園を去る事態が続いているのに着目。「駆引の財源」が言い得て妙です。
うっかりと本音を漏らす夢の中
下田 尚保
どんな怪しい本音かと興味を持たせ、「夢の中」と締めのオチ。現実と夢の関係を問い直すテクニックが光ります。
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