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2022年06月27日

6月は特選が4作品と無審査が1作品。|皇寿書壇2022年6月入選作品

6月は特選が4作品と無審査1作品を掲載いたします(編集部)

特選

飯塚 英子(翆瑤)

読み=蓋し聞く二儀には象あり
唐代・チョ遂良の代表傑作であり、鋼線のような勁さと弾力性がある雁塔聖教序を臨書して下さいました。形意はまだ不安定ながら、複雑な用筆の変化を捉えようとよく努力されていることが墨線に表れており特選とします。

吉田 美枝子(紫芳)台)

読み=山水清音有り(山間水辺に清らかな音が流れている)
力強き表現で五文字を纏めているので落款が稍貧弱に感じられてしまうことが残念に思います。しかし、筆力充分に迷い無く字形に妙味を有し、一気に筆を運び一本筋の通った重厚な書きぶりを評し特選とします。

中里 薫(紫泉)

読み=春光明媚(美しく清らかな風景)
隷書は造形的な趣をもっていて建築的な美しさを備えております。この作、用筆法として線質もまだ確立されてはいませんが、独創性ある造形で筆調悠々とし、どことなく魅力を感じ、見る書として効果があることを評し特選とします。

猪岡 千松

読み=大象無形(巨大は形象に形がみとめられない)
「無」字の横線は右肩が上がりすぎて詰体もいま一つ定まっておりませんが、全体的に気宇も大きく堂々とし暢達した線条を評し特選とします。
落款や布置法にも心配りをされてお書きになっていたならばより見栄えした作となっていたことでしょう。

無審査

森重 八舟

九成宮の臨書作は字形はよろしいのですが、手漉きの紙が墨を吸い込み特に「效・介」字の磔法(右払い)の線に圧力が掛かり滲みすぎてシャープな線質を表現出来なかったことが惜しまれます。
集字聖教序の臨書作は「訓」字の偏の口の部分の造形が稍違うも原帖の形意を良く学んで布置も安定し上々の仕上がりです。

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