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2022年08月30日

8月は特選が3作品と無審査が2作品。|皇寿書壇2022年8月入選作品

8月は特選が3作品と無審査2作品を掲載いたします(編集部)

特選

内山 光子(彩白)

読み=意馬心猿(心猿意馬ともいう。馬や猿のように動きまわり落ち着かない)
「猿」字などは確かな線とまではいかないが、運筆の速度感よろしく概ね四文字安定した字形でよく纏まっております。
筆意や気脈が一貫して誇張がなく風合いを有する作であることを評して特選とします。

中里 薫(紫泉)

読み=誰か由(な)お然(しか)らんや。帷(こ)れ大(将軍なり)
興福寺断碑を臨書して下さいました。この碑は王羲之の行書を集字し刻されたもので、碑は後に断欠され碑の一部であり通読はできないが調和と気脈は集字聖教序よりも勝っているともいわれています。
この作、「然」字など肥痩の変化がある線をより強調しお書きになれば、原帖の風趣を得てより好臨となったでしょう。しかし字形整斉として形意をよく捉え、格調高き書きぶりを評し特選とします。

吉田 美枝子(紫芳)

読み=修竹涼風に至る(細い竹が涼風にあう)
懐の広い字形で肉太に引かれた線条は骨力を有し、情頸に五文字を纏めおります。「涼」字はほぼ同じ太さの線で書かれて変化が乏しいように思いますが、点の位置をずらしたことによりどことなく風を感じられ、竹がしなる涼しさを文学的表現されているようにも思われます。

無審査

齋藤 北城

「欣然…」と書して下さいました五文字作は、独自の呼吸と丸味のある字形で纏められ、九十歳である氏本人自身の長寿を祝うがごとく寿ぎした作で趣があります。これからも筆を持ち続け老練多妙の作をご出品下さい。
「池塘…」と書かれました作も暢達した線が目を引き安定した布置で形意も上々です。

森重 八舟

集字聖教序の臨書作は「口」字の三画目の線は筆を倒しすぎて太い線となってしまいましたが、原帖の特徴を捉え紙面に手堅く纏めております。
九成宮の形体は縦長のものが多く胴を引きしめて整斉冷静で厳粛な感じを与え、線は直線的で速度の変化はあまりなく、筆圧もほぼ一定であることを捉えてバランスよく六文字を纏めております。点画を部分的(縦横の画・左右の払い転折)に見てその特徴を把握されますと効果があります。

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