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2022年03月02日

2月は特選が2作品と無審査が2作品。|皇寿書壇2022年2月入選作品

2月は特選が2作品と無審査2作品が選ばれました(編集部)

特選

内山 彩白

隋の墓誌として有名な美人菫氏墓誌銘を臨書して下さいました(美人とは官名で隋文帝の子の侍女になった董女の墓誌です)。
この作、整正で清楚な特徴をよく捉えて、切れ味よく清勁に六文字を纏めております。「以」字を少し太くされて「承」字のテキ法(ハネ)を押し出すように書けたならばより好臨でした。

中里 紫泉

用筆は極めて清澄で変化の妙があり、自然的で風趣豊かな絶品といえるちょ遂良の行書枯樹賦を臨書して下さいました。
お書きになりました作は肩の力を抜き送筆スムーズにほぼ形臨されております。
これにふっくらと丸みある線質と細い線・太い線の変化をより強調してお書きになれば、より雰囲気も似たものとなったことでしょう。
今後更に暢達されますことを期待し特選とします。

無審査

栗野 孤舟

「佳」字の懐が狭いように思われますが、全体にスマートな字形とし清勁なる線条で五文字纏めて下さいました。
運筆の速度は速くも遅くもなく、程好い速度で筆圧の程度もよろしく落ち着いた運腕で独自の世界が表現されているように感じます。

森重 八舟

九成宮の臨書作は冷静厳粛な形体で線は直線的で引きしまっておりますが、落款(お名前)のスペースが広く、全体に文字を太くお書きになっておりますので「覩」字の終筆の線に延びが足らず字形が安定しなかったことが残念です。
集字聖教序の臨書作は運筆は急がずためらわずに引き気脈一貫し、典型的で幽雅な義之の書を学んでおります。
「智」字の口部の一画目を長く引き、日部の転折を確り押えればより原帖に近い臨書作となったことでしょう。

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