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2025年11月18日

「忘れないあの終戦の暑い夏母と涙した長い一日」2025年11月入選作品|老友歌壇

老友新聞2025年11月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)

一 席

忘れないあの終戦の暑い夏母と涙した長い一日

小野塚 道恵

初句の「忘れない」に万感の思いが込められています。今年は終戦から八十年目。幼かった作者の心に深く刻み込まれた戦争の記憶は決して癒える事がない、と思わせる力がある一首です。

二 席

蝉しぐれ降りくる林抜け殻は背中開きて葉裏に残る

岸 慶子

抜け殻を葉の裏に残して今を盛りと鳴く蝉。短い一生を思うと、あの薄い抜け殻がなんとも物悲しく、そこに心を留めた作者の感性が光ります。

三 席

敬老日は女の天下百歳のしょせん男は薄らぐばかり

稲田 智司

諧謔に富んだ一首です。百歳の女性が多くなりました。「しょせん男は……」なんて言わずに毎日を楽しんで下さいね。語順を一部入れ替えました。ご了承下さい。

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