趣味
2025年12月16日
「千代紙を散らしたるごと錦葉が庭を彩る私を染める」2025年12月入選作品|老友歌壇
老友新聞2025年12月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
千代紙を散らしたるごと錦葉が庭を彩る私を染める
岸 慶子
紅葉した庭の情景が目の前に広がります。結句「私を染める」が、独自な描写で秀逸です。
二 席
寂しさを語れば庭の青桐よ聞いてくれてか一葉舞い散る
岡本 政子
庭の桐の木に向かって寂しい思いを語りかけたら、一枚の葉がはらはらと散った。まるで聞いてくれたかのように。
三 席
みずみずしき新米五合釜にかけ広がる湯気に豊かなる秋
瀬川 征光
「新米五合」と具体的な数字を入れたのが良いですね。新米は湯気から立ちのぼる香りが違い、秋の実りを実感しますね。
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