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2022年03月08日

「山頭火一人さみしいわれもまた一人さみしい雪降りしきる」2022年3月入選作品|老友歌壇

老友新聞2022年3月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)

一 席

山頭火一人さみしいわれもまた一人さみしい雪降りしきる

王田 佗介

種田山頭火は自由律俳句の俳人。各地を放浪しながら一万二千余りの句を詠んだとされています。
まっすぐな道でさみしい
がよく知られています。雪が降りしきる中、作者は山頭火の句をふと思い自分と重ねたのでしょうか。

二 席

喜びも憂いも過去にありたるにアルバムのわれ常に笑みおり

松尾 勝造

アルバムを繰りながら、自分は、悲しい事があった時でも笑顔で写っていると思ったのですね。思いつつ、そんな自分に今、優しく向き合っている作者でしょうか。

三 席

小正月今年の計は定まらず夫の布団をまずは干したり

櫓木 香代子

小正月を迎えても今年の目標は決まらない。まぁ、ゆっくりやろう、とりあえず夫の布団を干してしまおう、というのんびりした気持ちが伝わりほのぼのとする一首です。

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