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医療と健康

2019年03月06日

冬の睡眠リズムに注意

寒くてなかなか寝付けない。朝起きるのがつらくて布団から抜け出せないなど、睡眠に寒さは大敵です。夏ならば、朝5時にもなれば太陽が差し、自然と目覚めますが、冬場は6時になっても真っ暗ということが少なくありません。

人の体は、光を感知することで環境に対応するための準備を始めるようにできています。日の出時刻が遅い冬は体が準備を始める時間も遅くなり、睡眠のリズムがどんどん遅れる方向にずれていきます。そのために夜中まで眠れず、朝起きられないという状態になりやすいのです。また、いざ寝ようと思っても体が冷えてしまってなかなか寝付けないこともあります。

気温が低い冬は活動時や緊張状態で優位になる交感神経が活発になっています。交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮し、全身の血のめぐりが悪くなってしまいます。血液は、必要な栄養素を運んだり、老廃物をはき出したりする働きをすると同時に全身に熱を運ぶ役割もあり、血のめぐりが悪くなれば身体が冷えてしまい、睡眠の妨げになってしまうのです。

血のめぐりをよくするためには、寝る前に38度から40度のぬるめのお湯にゆっくりつかることをお勧めします。しかし、なかなか時間がとれないというときは、首元や目元を温めると副交感神経に切り替わり、リラックスして寝付くことができます。就寝前に入浴と首元、目元の温めを習慣づけると睡眠の質が上がります。試してみてください。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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