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医療と健康

2020年08月13日

睡眠不足に注意

人にはそれぞれ自分にあった必要な睡眠時間があります。
かのナポレオンは1日3時間睡眠だったという話は有名ですね。私は、時間よりも、すっきり寝起きができているかがポイントだと思います。成人であれば、理想は7時間程度でしょうか。

毎日の睡眠時間が必要な時間より少ないと、睡眠不足は徐々に溜まります。これを睡眠負債といいます。たとえば、1日7時間の睡眠が必要な人が5時間しか眠らない場合、2時間不足で、これが負債にあたります。これが1週間続いた場合、1週間で14時間もの負債を抱えることになります。負債が大きくなればなるほど、返済させようという力が高まり、脳はさかんに「眠れ」という指令を出すようになります。授業中や仕事中での居眠り、電車でのうたた寝は、夜の睡眠以外で睡眠負債を返済する行為です。

睡眠負債が蓄積すると、集中力、免疫力の低下、身体能力の低下がおきます。こうした状態が続けば、糖尿病を始めとする生活習慣病やうつ病、認知症のリスクが高まることもわかっています。

さて、この睡眠負債を、皆さんは、週末の寝だめで返済しようと考えてはいないでしょうか?しかし、週末の寝だめに頼ると、確実に生活習慣が乱れます。

まずは、どのくらい睡眠時間が足りていないのかを知り、それをいかに埋められるかを考えましょう。ベッドでのスマホ、寝る直前の間食や深酒も寝つきを悪くしたり、睡眠を浅くします。昼食後、15分ほどオフィスで昼寝ができればそれもよいでしょう。ちょっとした生活習慣の見直しをおすすめします。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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