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2023年05月12日

産業革命に匹敵するChatGPTにはリスクも…羽生九段は「最後は人間が自分で考える必要ある」

対話型AI「ChatGPT」が、世界中で話題になっている。

アメリカのベンチャー企業が開発した生成AI(人工頭脳)が、インターネット上の膨大なデータを学習し、質問を入力すると自然な文章でその答えを返してくれる。昨年11月に公開されて2カ月余りで1億人以上が利用したといわれる。

AIがビジネスや暮らしを便利にするという期待の一方で、リスクについても指摘されている。そのリスクが、情報の正確性。AIが出した情報には間違いが含まれる場合がある。また、質問として入力された文章の個人情報や企業秘密が流出する懸念も指摘される。

アメリカやヨーロッパ(イタリア、フランス、ドイツなど)では個人情報の保護などを理由に利用を一時中止する動きも出ている。教育現場では、考える力が衰えると危惧する声もある。

ChatGPTは産業革命にも匹敵するという識者もいる。AI研究の第一人者である松尾豊氏はNHK『クローズアップ現代』で、心配されているリスクには「技術で解決できる部分とルールを作らなければならない部分がある」と指摘する。

将棋界は、AIを組み入れた将棋ソフトの進化によって大きく変化している。永世七冠・羽生善治九段は、AIへの向き合い方をこう語る。
「コンピューターがはじき出す評価値はあくまで確率的なもので、絶対ではないと思っています。最後のところは人間が自分で考える必要があるのです」。

 

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