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2023年08月28日

高校野球改革の加速を予感。選手自身が考えてプレーする野球に…。

第105回全国高校野球選手権記念大会(夏の甲子園大会)は、慶応(神奈川)が仙台育英(宮城)を下し、107年ぶり2回目の優勝を果たした。

慶応高校野球部は「エンジョイ・ベースボール」をモットーに、選手たちの自主性を重んじたチーム作りを進めてきた。「高校野球の新しい姿につながる優勝だった」という森林監督は、その理想を現実のものにした。ひと言でいえば、管理野球から選手たち自身が考えてプレーする野球に変わることだろう。

丸刈りが定番と言われてきた球児の髪型に変化が見られるのも新しい高校野球の象徴的現象だろう。高野連が5年ごとに選手の髪型調査を行っており、2018年に76.8%だった「丸刈り」が、23年には26.4%に減少。「長髪でも可」とする高校は、2018年の14.2%が23年には59.3%に大幅に増えている。今大会出場49代表校中7校、ベスト8進出校の3校が髪を伸ばして出場した。

また、炎天下の熱中症対策として試合前半5回が終わると10分間のクーリングタイムが今大会から設けられたほか、一昨年から投手の球数制限も行われている。

仙台育英高校の須江監督は、「グッドルーザーであれ」(負けても相手を讃える前向きの心)と選手たちに常日頃から言っている。試合終了後、全選手がベンチ前に並び、優勝した慶応選手に拍手を送る姿が印象的だった。新しい2人の指導者に、これまで叫ばれてきた高校野球改革が、さらに加速することを予感させられた。

 

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