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コラム

2016年09月13日

ハイタッチで触れ合う心~明るい町づくりに一役

(愛知県 S・M)

 「赤い坂」と呼ばれる小学生の通学路がある。国道に連なっており、西には海を挟んでセントレア空港が眺望できる。風光明媚な名古屋ベッドタウンの一角である。

 会社員や高校生、大学生は大部分が電車で通っている。また中学生は団地の南西側の町道と国道の分岐点を自転車通学している。

 この「赤い坂」の分岐点が、小学生のための安全歩道の要所である。交通安全の日には町の職員や警察官などが町の要所をパトロールしていて、団地の北も南もまわっている。

 85歳の元自治会長の方が10年以上立哨をしているので、私も協力しています。

 生徒が通い始める30分前には来て、駅まで行き、ゴミ拾いもしてくれます。またお母さんたちも時々顔を出して手伝いをしてくれます。

 校長先生も学校から団地まで、生徒の往復の見守りをやっています。これには頭が下がります。

 また校長先生は生徒について色々な事を話してくれます。

 「4~6年生は30人学級ですが、1~3年生は40人学級になりました」「学校の指導方法も変わりまして、最近はイジメも減った」と教えてくださいました。

 確かに様子が少し変化しているようで、1~2年生では交差点を過ぎ、人しか通らない安全な道へ入ったら「おはようございます」と、ポンと手をタッチしてゆきます。これは良いことだと思います。上級生は恥ずかしいのか、やりませんでしたが、今では2~3人の子が声をかけあってタッチしてゆきます。

 コミュニケーションは大切なことです。優しく話す。良い事は褒める。「こんにちは」という子供の声に、こちらも答えると、「今日はお母さんと買物だよ」と返ってきます。

親しみを込めた意思疎通ができるという事は、明るい町づくりに良い事だと思います。(老友新聞社)

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