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コラム

2016年10月07日

元気なうちに準備を!介護施設の慰問体験

静岡県 S・O

 介護施設の演芸慰問を見に行くという友人から声を掛けていただき、私も束の間ながら施設を訪れ、舞踊・三味線・民謡・銭太鼓など約2時間の演芸を楽しませていただきました。

 施設に入所されている方は、体が不自由でも多くのスタッフの方に支えられ、また介護用品も多く揃っているので安心なご様子。お風呂にも入れていただけて、会話も弾み、日々変化のある一日を楽しみ、生き生きとされておりました。

姑の世話に明け暮れた若き日の記憶…

 ふと昔を思い出しました。私の姑は戦中からリウマチを病み、歩行できず、部屋の中に居座っておりました。話し相手も訪ねて来る人もいなく、たまに私が抱いてお風呂に入れる程度でした。我慢強く、愚痴も言わずに77歳の最後までしっかり者でした。

 食事はおかゆを運び、洗顔、排泄、すべて部屋の中なので、私は家を空けられませんでした。病人と長い付き合いの中で、せめて3日でも、弟の家にでも姑を預かってほしいと何度も思いましたが、言えませんでした。

 

 このような所に、10日に1度でも通えたら、どんなに嬉しいか。生きる張り合いになり、私も解放された気分になれたでしょう。

 今日の皆さんは幸せだな、家族も助かるなと、手拍子を聞きながら感じました。

 近い日、私もお世話になるでしょう。元気なうちに見学し、準備をした方が良いと思いました。(老友新聞社)

 

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