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2019年11月08日

第35回「松本城」~魅了する美しい外観、凛とした気品と風格の国宝

所在地=長野県松本市丸の内4―1
種類=平城

漆黒の大城郭

松本城の魅力は何といっても抜群の外観の美しさです。北アルプスを背負い信濃の自然の中で堂々と佇んでいる様は、どの角度から眺めても凛とした気品があり、風格すら感じます。
松本城の大天守は関東甲信越で唯一の現存天守です。その天守群は五つの建物が連結してひとつの天守群を完成する構造の「複合連結式天守」に分類され、現存天守の中では日本唯一です。五連の天守群は絶妙なバランスで連なり、全てが現存の国宝。これらの五連は最初から建てられたものではなく、時代とともに増築されて現在に至っています。

天守群の美しい外観は男性的な漆黒で、質実剛健で無口な武士を連想します。その内部は実践的な戦闘仕様になっており、窓が少ないため薄暗く、攻撃用の窓「狭間」が狭い間隔で設置され、弓矢用の矢狭間と鉄砲用の鉄砲狭間を合わせると125か所もあり、これらが隠されていないのが特徴。これは松本城の築城年代が古いからです。

現在の松本城を築いたのは、徳川方から豊臣に寝返ったとされる石川数正。徳川家の重臣で軍事的秘密を知り尽くした人でした。秀吉にしてみれば渡りに船だったのですが、そうやすやすと信じる訳には行かないのです。ここで、江戸から大阪への通過点である松本城の築城を命じて、数正の忠誠をためしたのですが、数正が志半ばで亡くなり息子の康正が受け継いで松本城を完成させました。

五連の天守閣は唯一現存
「日本一の急な階段」体験を

大天守内には七カ所の階段がありますが、四階の階段は日本一の急勾配です。踏板の幅は狭く、段差も高く勾配は61度、最大の蹴上は39度。登ったはいいけれど、さあ大変!降りる時は後向きにならいと足が震えてしまうほどです。この階段を一段一段踏みしめ、当時、実際にここを行き来していた人がどんな人で、どの様な思いであったのか……考えると歴史の重みをひしひしと感じます。

三代家光のために増築された月見櫓は赤い手すりのバルコニー付きで、秋の夜長には水堀りに移る月を眺めるのには最適な風情ある造りです。松本城は本来の黒漆塗り。往時の輝きを堪能でき、しかも、時代の移り変わりが解る貴重な城です。日本一の急な階段を是非!体験なさってください。(老友新聞社)

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