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2018年01月01日

お正月にまつわること、いくつ知ってる?伝承していきたい行事・しきたり

1面「お正月のしきたり」30年1月号写真2

祖先の代から受け継がれてきたものは多い。だが、核家族化が進んだ今、親の世代になって初めて年中行事や冠婚葬祭のしきたりを知らないことに気づくことがある。新年を迎えるにあたり、読者のみなさんがお正月の基本的なしきたりを思い出し、帰省した息子娘、孫たちに、ちょっとした知識と共に伝えてはいかがだろうか。

門松

正月は年神様を迎えるお祭だ。門松は、その年神様の依り代とされていている。年神様は門松を目印に、各家庭を訪れるのだ。

門松は平安時代後期、玄関に松を飾ったことが始まりとされている。常緑樹である松は長寿と繁栄の象徴とされ、それに肖ったものだ。

門松は二つが対になっているが、黒松の〝雄松〟を左に、赤松の〝雌松〟を右におくのがしきたりだ。

飾る期間:正月事始めの12月13日から、30日の間に飾る。12月26日~28日に飾るという考え方もある。いずれにしても29日に飾るのは〝苦松〟、31日に飾るのは〝一夜飾り〟といわれ、神様を迎える誠意にかけるとされる。関東では1月7日までが松の内で、飾りをとるのは1月8日になる。

鏡餅

古くから、お祝いごとがあると餅は神に捧げられてきた。鏡餅は年神様への供え物だ。
鏡餅の丸い形は人の心臓の形に由来するという説がある。また、三種の神技のひとつである鏡が丸かったことから鏡餅と呼ばれるようになったという。

鏡開き:関東では1月11日が鏡開きになる。鏡開きで包丁を使わないのは、鏡餅には年神の魂が宿っているとされるからだ。また、食べることで年神様の新しい生命を分け与えられる。

御節料理

そもそもは季節の変わり目の大切な日(節句)に、神様にお供えするのがおせち料理だった。時を経て、今では年の初めの節句である正月の言葉となった。

御節料理を重箱に詰めるのは、福や慶を重ねることの意味がこめられているからだ。

また、御節を食すときは祝い箸を使う。これは両端が細くなった箸で、一方が年神様用、もう一方は人が使うとされ、〝神人共食〟の意味がこめられている。

紅白でめでたく、魔除けの紅と清浄の白の意味がある紅白かまぼこ、巻物の形から書物、さらに知識や文化の意味がこめられた伊達巻(一の重)など、それぞれの料理にさまざまな喜ばしい意味がこめられているのはご存じの通りだ。

お屠蘇

中国で元旦に飲む薬酒が、平安時代に日本に伝わったのが日本でのお屠蘇の始まりだ。
お屠蘇は年の若い者から飲むものとされている。これには若い人の生気を年長者に与えるという意味がある。また、厄年の人がいる場合は、厄年以外の人たちが先に飲み、厄を払う力を厄年の人に分け与える。

薬局などで、お屠蘇の材料である漢方がパックになったものが売られているので、興味のある方はお試しを。

お年玉

お年玉の由来は鏡餅にある。鏡餅には年神様の魂が宿っていると先に説明したが、雑煮を食べるということは、鏡餅の餅玉を食べるということなのだ。

かつては家長がこの餅玉を〝御年魂〟として家族に与え、やがてそれがお年玉となって現在の形になったといわれる。

門松、鏡餅、御節……それぞれのものに、現在の形や風習に至るまでの歴史や経緯がある。また、深い意味や由来も。それらを知るのもまた楽しいものだ。興味のある方はそれらをご自分で調べてみてはいかがだろうか。

なお、これらのしきたりが日本全国で共通とは限らない。地域の慣習に従うことが何よりだ。(老友新聞社)

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