趣味
2025年07月09日
「目をこらし耳を澄まして秋探す一人ベンチで夕暮れの中」2025年7月入選作品|老友歌壇

老友新聞2025年7月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
目をこらし耳を澄まして秋探す一人ベンチで夕暮れの中
鈴木 曻
サトーハチローの「小さい秋みつけた」を思わせる詩情溢れる一首。この歌は、春でも夏でも冬でもなく「秋」でなければいけない。言葉がよく選ばれています。
二 席
新緑の風あびてゆく街の中舗道に落ちる木の影ふみて
杉本 澄子
初夏の爽やかな雰囲気がよく出ています。「木の影踏みて」に、柔らかい陰影があり印象的です。
三 席
月光とぼんぼりに浮かび水面に深くうつれる桜のあやしさ
藤本 洋子
夜桜の様を幻想的に描写しました。夜の空気が桜で滲んでいるような、春の湿度まで感じさせます。
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