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コラム

2021年02月15日

「認知症の方を保護…老いては子に従え」~本紙読者投稿より

ある日の午後4時頃。冷気を感じたのでしょうか、長いコートを着た初老と見える奥様が慌てた様子で携帯電話機を私に差出、理由も話さずに
「出てください」
とお願いをされるのです。
不安な気持ちで受けましたところ
「それは私の母です。少し痴呆症になっていますので、警察に連絡してください」
と名前も住所も知らせずに電話を切られてしまいました。職場からの電話だったのかもしれません。

私ごときに対処の仕方が思い浮かびませんでしたので、高齢を理由に、
「もっと若い方に頼んでください」
とお帰りいただこうと思いましたが、知らぬ土地で夕暮れ時、疲れて倒れたらどうしようという思いもあり、息子に急いで相談をしたところ、自動車で迎えに来てくれて、とりあえず自宅に招くことにしました。

奥様は最初不安そうな表情でしたが、嫁さんが寒いからとカーデガンをお貸しし、お茶もお出ししました。
息子が事情を聴くと、北上駅で下車するところを、一駅早く下車してしまったようです。
喉が乾いていたようで、完熟スイカを出すと
「美味しいです」
と笑顔も戻りました。

息子がパソコンで検索をし、奥様の実家を調べて、無事に送り届けることができました。

若い二人の脳の回転の良さと文明の利器に、私は畏れ入りました。
若い者に相談をして速やかな対処をしてくれ、心からお礼をしました。おいては子に従えとは真実ですね。(岩手県 I・U)

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