コラム
三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!
連載17「慶事」
明けましておめでとうございます。
まだまだコロナ禍に終わりは見えませんが、本年も何卒よろしくお付き合いの程をお願い申し上げます。
さて今年は個人的に例年と違う新年を迎えました。
どういうことかと申しますと…
はい、年末に結婚したんです。
既婚者です。
どうも万雷の拍手ありがとうございます!
自分で言うのもなんですが新年からおめでたい知らせです!
いや~人が家にいるっていいですね!
独り暮らしの時はおならし放題だったのが多少控えなきゃいけませんが。
そんな訳で師匠にも二人で結婚報告のご挨拶に伺いましたが喜んで貰えました。
家族を持つことで責任感も出るからかみさんがいた方がいい、とはずっと言われておりましたので。
まぁ師匠が若手で仕事がない頃は家計はおかみさんに任せてずっと草野球してたみたいですが(笑)
私も新居を探しの時、不動産屋さんに楽器を弾くか聞かれ、妻が「あ、弾くよね」と答え、また彼女の名義で契約したために100%ヒモのバンドマンだと思われたはずです。
三味線なんですけどね、弾くの!
ですが実際、家族を持つことでの責任感もそうですが、自分自身の落語に対する感性もずいぶん変わってくると思います。
今までは夫婦の噺をやっても形としての夫婦像というか、あまり実感なくやっておりましたが、今後はより感情がこもったり、思わぬところに発見や気付きがあったり。
子どもはまだいませんが、最近『寿限無』は人情噺じゃないかと思い始めましたし。
赤ちゃんの長生きを願ってお目出度い名前を付けて貰うためにてんやわんやするってこんないい噺ないよなぁと。
坂本龍一もお子さんが生まれてYMOの『ONGAKU』という曲が出来たと言いますし、新しい視点が生まれるはずです。
ライフステージが変わることによってどんどん芸に変化が現れるのが楽しみです。
結婚や育児などを経ないでやるのは難しいだろうな、と自分の中で手を出さないでいたネタがいくつもありましたし。
というわけで家庭を持ちましたので、今まで以上に経済的にもしっかりしないといけません。
そこで妻の職業が浮世絵研究者なため、夫婦揃っての『落語と浮世絵で学ぶ江戸文化講座』で稼ぎたいと思ってます(笑)
多分こんなカップル他にいないはずなので!
日本全国伺いますのでご依頼お待ちしてます!
お知らせ
三遊亭ぽん太の月例落語会
ぽん太ラボvol.35
日時・1月29日(日)14時開演
ぽん太ラボvol.36
日時・2月23日(木・祝)14時開演
会場・池之端しのぶ亭
料金・予約1500円、U25割1000円、ぽん太初めて割500円
予約、問合せ・pontathe2nd@gmail.com
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- 三遊亭ぽん太
- 落語家
- 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて180席以上ある
- ぽん太さんのHP
https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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