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2025年09月04日

「さしつさされつつい呑む酒は本音ぶつけて酔いしれる」2025年8月入選作品|老友都々逸

老友新聞2025年8月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

さしつさされつ つい呑む酒は
本音ぶつけて 酔いしれる

下田 尚保

「お酒呑む人心(しん)から可愛い 呑んで管(くだ)巻きゃなお可愛い」…と昔から唄われていますね。

地の位

叙勲賜わる 婿偲びつつ
威儀を正して 聴く知らせ

手銭 美也子

ご自慢のお婿さんなのでしょうね。ご一緒に棲んで居られない方のお喜びは却って大きいのでしょうね。

人の位

昭和遠のき 裕ちゃんひばり
熱き歌声 今もなお

瀬川 征光

石原裕次郎さんや美空ひばりさんの「昭和」は、もう何十年も前のことですね。あなたも私も青春でしたね。

五 客

帰るパンダに 別れの言葉
忘れないでね 日本を

鈴木 とく

てっきり日本に戴けたと思っていたパンダは中国へ返還しなければならなかったので、日本人としては欺かれたような、舌打ちでもしたい気分にさえなりましたが、鈴木さんは、日本を忘れないで、とパンダにお願いする日本人の純粋な心を表現されました。お見事です。

それもこれもと 流してほしい
ことのいっぱい 男梅雨

岸 慶子

「男梅雨」という表現力のしっかりした一語に歌全体が支えられています。

卒寿過ぎても かあちゃん元気
日毎諍い 擦り合い

鈴木 曻

口諍いなどする御夫婦ほど、仲睦まじいとも言いますね。

「帰りました」と するあいさつを
旋回しながら 燕五羽

手銭 美也子

昔は毎年燕が軒下にやって来るお宅がありましたが、今では私の住む所では巣どころか、燕の飛ぶ姿さえ珍しくなりました。

桜咲いたと テレビはさわぐ
あの雪こらえて まだつぼみ

小林 良一

雪国の作者の、桜への優しい想いが伝わります。

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