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2020年04月21日

「雪に覆われ 白一色の 原野一筋 黒い川」2020年4月入選作品|老友都々逸

天の位

雪に覆われ 白一色の
原野一筋 黒い川

王田 佗介

「黒い川」が原野の雪を一層、際(きわ)立たせています。ご体験の裏付けがあるのでしょう。

地の位

幼馴染も 少なくなって
昭和の昔を 口遊む

倉澤 登美子

中村草田男・降る雪や明治は遠くなりにけり、の句をすぐ思ったのも、どっぷりと浸かった時代への郷愁が忍んでいるからでしょう。昭和の歌、みな懐かしきです。

人の位

すべて横文字 付いては行けぬ
老へ令和の 嘆き節

冨田 いつ子

私もテレビコマーシャル等について同感です。嘆かず抗議してみましょう。

十 客

夜なべ 残り火 煎(い)る落花生
忘れられない 母の味

高木 まつ

夜なべのあとの残り火で落花生を煎る母上のご様子が、深夜に起きていた幼いご自分の姿と共に暖く表現されています。

ほうき休めて スマホを見てる
広い境内 若い祢宜(ねぎ)

向井 智恵子

若者にとってスマホは友好の最強のツール(道具・手段)。作者は一瞬を捕えてシャッターを切った感じ。

漬けて三日目 いい塩梅に
なった 今年の水菜漬

勝亦 はる江

「いい塩梅」はそのまま味加減のこと。話し言葉では「いいやんばい」と聞こえます。

医学進んで 年寄り増える
医療 行く末 気にかかる

岡本 政子

長生きは社会全体としては必ずしも良いとは言えないのではないか、との立場。そこを越えての医学であって欲しいとも思います。

晴れて卒業 出世の夢を
乗せて旅立つ 始発駅

惣野代 英子

「始発駅」は人生の始発です。「始発駅」は「終着駅」。昔、「終着駅」という映画の素晴らしい、車窓から身を乗り出しての別れのシーン(モンゴメリークリフト他)がありましたね。

冬の北国 豪雪なやむ
無くて困るは 富士の雪

鈴木 とく

なる程、北国の豪雪は悩みの種だが、富士山の頂上に雪が無くては絵になりませんね。

暗い世相を 明るく生きる
謡(うた)は 心の花灯り

飛田 芳野

「暗い」「明るい」の反対語を「花灯り」で上手にまとめました。

春のかすみの 棚びくお山
さっと一刷毛 見せた顔

岸 慶子

本来はかすみを画く一刷毛を、かすみを消すもの(=風) として用いているところがお手柄。

老いの心も 時には燃える
バレンタインの来る度に

櫓木 香代子

「バレンタインデー」のチョコレートは日本人の編み出したもの、と聞きます。

カカト落としが 体に良いと
テレビ信じて やってみる

鈴村 三保子

テレビ体操。くれぐれもご注意を怠(おこた)らずに。

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