趣味
2026年10月15日
「蝉時雨パンダの居ない動物園」2026年10月入選作品|老友俳壇
老友新聞2026年10月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)
天
蝉時雨パンダの居ない動物園
王田 佗介
パンダで賑わった上野動物園ですが、そのパンダが中国へ返還されて以来来園者が減ったようです。賑わいの失せた寂しさを埋めてくれるような蝉時雨ではありますが静寂感もひとしおです。
地
子の網にひと鳴き残し蝉落ちる
小柴 一子
捕らえられたあと網から抜け落ちた蝉、また飛びたったのかどうか、その先の命が気になります。地上での生存期間はほぼ一週間と言われる蝉です。「ひと鳴き残し」が哀切です。
人
坂道を自転車こぐ子雲の峰
木村 洋子
坂道を上る自転車でしょう。その姿の上に浮かぶ雲、時には威圧される思いもする雲の峰ですが、自転車はこの雲に励まされるように坂道を馳せ上ります。見ている作者も爽快な思いがしそうです。
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