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医療と健康

2023年11月21日

無意識の偏見 常に自問すること

秋に運動会や体育祭を行う学校も多いですね。
新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したため、昨年まで人数制限や時間を短縮して午前中のみに行うといった対策がとられていましたが、今年はどうなったのでしょうか。

見聞きしている限りですが、元通りではなく、熱中症予防の観点などから引き続き午前中開催とする学校も多いようです。昔から運動会といえば一日を通して行うものという認識でいましたが、それはあくまで慣習となっていたからであり、一日中でなければならないものではありません。いわば、無意識の思い込みのようなものでしょう。

こうした無意識の思い込みや無意識の偏った見方は「アンコンシャス・バイアス」として表現され、自分の経験や知識から、自分自身が意識せずに持っている考え方を指します。
考えてみると世間には「人形遊びは女の子」「育児休暇は女性がとるもの」「男の子は、ピンクは着ない」「力仕事は男性中心」といったようにさまざまなアンコンシャス・バイアスがあふれています。

職場でこうした無意識の思い込みがあると、セクハラ、パワハラ、モラハラにつながりやすいですし、人材評価や採用選考にも影響が出やすいと考えられます。たとえば、同じような人材ばかり採用してしまったり、多様なバックボーンを持つ人材に対して門戸を閉ざしてしまうなど、組織にとってのせっかくのチャンスを失うこともあるでしょう。

アンコンシャス・バイアスは誰もが持っており、無意識なので自覚も難しいのは確かですが、自分の考えが偏っていないか、常に自問していくことが大切だと思います。

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山本 晴義 医師
  • 心理カウンセラー

日常よくある心の悩みについて、山本先生が解説します。心を健康に保ち、毎日健やかに過ごしましょう!

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