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医療と健康

2022年04月01日

お酒と健康(3)健康に生きるための雑学ついて

前回(3月1日付)は、「ワインの発祥とその魅力」について紹介しましたが、最終回のお題は「健康に生きるための雑学」です。

健康になるための方法は、皆さんも既にご承知のとおり、第一には食事療法であり、次に運動療法、そして最後は薬物療法という順番になります。そもそも〝食〟という漢字は、『ヒト(人)によ(良)い』と書くことからも、口に入れるものには、特に気をつけたいものです。

私事で恐縮しますが、実は入院中、ベッドに横たわりながら、毎日、病室の天井と睨(にら)めっこしていた時期がありました。そんな時『ボ~ッ!』としながら〝健康〟について考えたことがありました。皆さんは、どのように考えますか?
〝健康〟とは、普通のことが普通にできることなのだと、その時、『ハッ!』と気づきました。すなわち、大きな声で元気よくアピールすることでもなく、活発に行動することでもなく、特別なことなど何も必要のないことに気づきました。

さらに、私流の発想で恐縮しますが、「幸せ」になるためには「辛い」という文字に、『あと一文字をつけ加える』と考えれば、気持ちも楽になります。あるいは、『土の下に¥(お金)!を埋めればいい』と勝手に解釈しています。

皆さんは、『ドリカム・DREAMS COME TRUE』の「さぁ鐘を鳴らせ」をご存知ですか?
この年齢になって、ようやく歌詞を心で聴けるようになりました。歌の冒頭部分の「もしもはなくて もう一度もなくて 巻き戻しも出来なくて」のフレーズは、聴くたびに『ジ~ン!』と心に残ります。

幼少の頃(但し、精神年齢については今でも成長せず、ずっと幼少レベルをキープし続けていますが)、祖父母より『人生には3つの〝さか〟がある!』ことを教わりました。当時の記憶で恐縮しますが、「登りざか(坂)」と「下りざか(坂)」、そして『まさか!』の3つの〝さか〟を知りました。

一方、『3つの目を活用していますか?』との問いかけには、冷や汗をかいたことを回想しつつも、人生の深さを学びました。
「右目・左目・第三の目」ではなく、皆さんもご存知のとおり、『鳥の目・虫の目・魚の目!』となります。すなわち、①鳥の目のように、大きな視野でみること。②虫の目のように、細かい部分をみること。そして③魚の目のように、流れのなかでみること。でした。

ところで、一生のお付合いとなる〝歯〟についても、一緒に見つめ直してみましょう。ヒトの永久歯ですが、①肉を食べる犬歯が4本。②野菜を食べる門歯(中切歯と側切歯)が8本。③穀物を食べる臼歯が20本。であることより、特に肉を食する際には2倍量の野菜摂取も意識しつつ、満80歳には20本以上の歯を残す『8020運動(はちまるにいまるうんどう)』を実践しましょう。ちなみに、私のライフスタイルは『肉・肉・肉!』の〝1日3食・昼寝付〟とまではいきませんが、「ワインと一緒に肉を食すべきである」と、都合よく自分に言い聞かせています。

『悲しい・悲しい、寂しい・寂しい、辛い・辛い!』、気持ちでいっぱいですが、そろそろ筆を置かなければならないタイミングとなりました。このコーナーでは『ホッと!』な話題を紹介しつつ、皆さんと一緒に「お酒と健康」について考えてみました。今回は、私の好き勝手な連載とさせていただきましたが、如何でしたでしょうか?

皆さんにとって、良い一年となりますことを陰ながら、心よりお祈りしています。本当に、本当に、ありがとうございました。【完】

多根井 重晴 教授
  • 多根井 重晴 教授
  • 所属:日本薬科大学 大学院薬学研究科臨床薬学領域 社会薬学分野
    専門:教育心理・医療心理、離島医療・災害医療、薬事関係法規
    出身:明日香村(奈良県)
    趣味:ゴルフ、温泉、グルメ
  • 日本薬科大学 公式サイト
    https://www.nichiyaku.ac.jp/

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