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2023年09月27日

仕事に就く高齢者数19年連続で増。厳しさ増すばかりの高齢者の暮らし。

「日本人の10人に1人が80歳以上」――総務省が、敬老の日にあわせ9月15日時点の高齢者人口推計を公表した。

65歳以上の高齢者は前年より1万人少ない3623万人で、1950年以降初めて減少に転じた。
しかし、総人口に占める高齢者の割合は増え続けており、前年比0.1ポイント上昇し29.1%で過去最高。世界200の国と地域の中で最も高い。

高齢者人口は減少したが、75歳以上は2005万人となり、前年より72万人増え、初めて2000万人を超えた。団塊の世代(1947~1949年生まれ)は来年以降、全員が75歳以上(後期高齢者)になるため「高齢化」はさらに進む。

仕事に就く高齢者数も19年連続で増えている。1922年の高齢就業者数は前年比3万人増の912万人で過去最多を更新した。就業者全体に高齢者が占める割合も過去最高の13.6%となった。年代別就業率では、65~69歳は50.8%、70~74歳は33.5%でいずれも過去最高である。

働く高齢者が増えている背景の一つは、70歳まで就業機会を確保することが企業の努力義務となったこと。もう一つの要因が、高齢者自身の「老後の不安」といわれる。

物価が軒並み上がっても昇給はなし。年金の物価スライドも68歳以上は19%(2023年度)と物価上昇分2.5%に追いつかず0.6%の目減り。高齢者を取り巻く暮らしの環境は厳しさを増すばかりというのが現状だろう。

 

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