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2021年02月01日

筆者へも「年賀状じまい」の知らせが…年賀状発行枚数はピーク時の半数以下に。

「寄る年波には勝てず、今後は年賀状を控えさせていただきます」

――年始の挨拶にこんな文面が添えられた賀状をいただいた。「年賀状じまい」の知らせである。

確かにリタイアして時がたつとつき合いも薄くなる。体力的な衰えも加わって年賀状作成・管理に負担を感じ、やめる人が増えているそうだ。
「70近くになりモノやコトを省きすっきりと暮らすことに至りました」
と「終活」を理由に挙げる人も見られるという。

年賀状作成サービスを行う業者のもとには年賀状じまいの文例を求める声が寄せられ、「終活年賀状」としてホームページに載せたところ、予想を上回る注文があったという。そもそも若い人たちは、年賀状よりもSNSやメールで年始の挨拶をする人が多い。したがって年賀状発行枚数も、ピークだった2003年の半数以下に減少している。

言語学者の外山滋比古氏は、年賀状についてこう述べている。
「年賀状だけのつき合いでは仕方がない、などという人がいるけれども、仕事の上だけのつき合いだって味気ないことではかわりがない。むしろ会うこともなく、年に一度、心を込めた賀状を交わしているほうがよほど風情があるような気がする」(中公文庫「ことばの教養」)

歳を重ねるに従い年賀状は、「互いの元気」を確認する一面を持つ。いつもの賀状が届かないと心配になり、それとなく電話をする。年賀状終活にはまだ早そうだ。(老友新聞社)

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