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2017年05月26日

業界トップが「健康経営」を本気で語る!「健康と経営を考える会」シンポジウム開催~サントリー新浪氏も対談

「これからの産業保健や保健事業について、既存の枠を超えて、もっと前進させる方法はないか」

予防医療や産業保健に携わる発起人が検討し平成25年5月に設立した「健康と経営を考える会」の、第4回目となるシンポジウムが5月25日(木)に神保町の一ツ橋ホールにて『「人」を最大の「資産」とする「健康経営の実現」に向け!』をテーマとして開催された。

毎年、各業界のトップが一堂に集まることで注目を集めるこのシンポジウム。今回も厚生労働省大臣官房審議官(医療介護連携担当)濵谷浩樹氏や経済産業省商務情報政策局長の安藤久佳氏、公益社団法人日本医師会副会長の今村聡氏ら、厚労省、経産省、医師会のトップクラスが開会の挨拶を行うという、他では見られない「奇跡のトライアングル」が実現した。

 

「健康経営」を「経営」から、本気で語ろう!

第一部ではサントリーホールディングス株式会社代表取締役社長の新浪剛史氏と株式会社ミナケア代表取締役の山本雄士氏が『「健康経営」を「経営」から、本気で語ろう!』をテーマに対談が行われた。

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対談の中でサントリー新浪氏は、
「大手企業だけではなく中小企業においても「健康経営」に取り組まなければならないタイミングに来ている。次長、部長職が指揮をとるのではなく、会社のCEO自らが強い意識を持って旗を振り、社員全体へ広めていくことが必要である」
と語った。

 

「健康経営」「次期データヘルス」を
どう捉え、どう考え、どう進めていくのか!

第二部では『「健康経営」「次期データヘルス」をどう捉え、どう考え、どう進めていくのか!』と題して、厚生労働省データヘルス・医療費適正化対策推進室長の高木有生氏と経済産業省ヘルスケア産業課長の江崎禎英氏2名がショートプレゼンテーションを行った。その後にサントリー新浪氏と公益社団法人日本医師会副会長の今村聡氏が加わり、ミナケア山本氏がモデレーターを務め5名にてパネルディスカッションが行われた。

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「未来を背負う次の世代が安心して暮らせる日本にするためには、全ての関係者が協力して同じ方向に向かなければならない」
「これまでは中高年男性をターゲットにメタボ改善に注力してきたが、健康経営で次に目指すべきものは何なのか」
「企業から見れば健康経営は広報戦略でもある。他社との差別化をした、その企業らしい健康経営戦略があってもよい」
など、本音が飛び交うディスカッションとなった。

 

先進事例の「健康経営」から何を学ぶか!

第三部では『先進事例の「健康経営」から何を学ぶか!』をテーマとして、株式会社丸井グループ健康推進部長の小島玲子氏、日本航空株式会社副社長・CWOの藤田直志氏、松本市長の菅谷昭氏、すかいらーくグループ健康保険組合常務理事の酒匂堅次氏の4名が登壇し、健康経営の具体的な取り組事例の報告があった。その後、会の発起人でもある医療法人社団同友会理事長の高谷氏がモデレーターを務め5名にてパネルディスカッションが行われた。

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「企業と健保による「コラボヘルス」の最新の動向や課題について」
「経営者が健康経営に対するモチベーションを高めるための方法とは」
「健康経営銘柄を取得した結果、社内外での影響はどうか」
など熱いトークが交わされた。

健康経営の推進に向け、その触媒としての活動を続ける「健康と経営を考える会」のシンポジウム。企業・健保関係者や健康経営に興味を持った一般の方など、800名もの方が熱心に聴講し、働き方改革への関心の高まりが伺えた。

 

老友読者世代には「土曜出勤なんてあたりまえ」「長時間の労働こそが美徳」とされていたかもしれないが、昨今は労働に対する考え方は変わってきているようだ。

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