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2020年10月09日

コロナ禍の七五三行事とは?時期をずらしての参拝や「郵送祈祷」も登場

新型コロナの感染者が国内で確認されたのは今年の1月のことだ。コロナ禍はいまだに続いている。
読者の中には、孫の七五三はどうなるのだろうかと思案している方も多いのではないだろうか。そこで、七五三のコロナ禍対策を集めてみた。制限のある中にも喜びや楽しみを取り入れて、さらに孫の成長を祝い、前向きに過ごす……読者の方にはそんな毎日を送ってもらいたいものだ。

神社参詣…事前に検温・マスク
記念撮影…予約し密を避ける

七五三の起源には諸説ある。平安時代の公家の儀式が江戸時代に一般に広がったものというのが、歴史学者が説くものだ。いずれにしても、長い歴史のある儀式を新型コロナのせいで廃れさせてしまうのは惜しい。同時に、鮮やかな和装で着飾った小さな子どもたちはとても愛らしいものだ。

では、コロナ禍で行う七五三にはどんな工夫がなされているのだろうか。また自分たちがするべきことはなんなのだろうか。神社への参拝や写真撮影に絞り、その対処を探ってみた。

コロナ禍での祈祷

神社によりコロナ対策は少しずつ異なる。多くは完全予約制を取り、一組ずつ祈祷奉仕し、奉仕と奉仕の間には空気交換や消毒を行っている。祈願者も神職もマスク着用となり、祈願者は事前に体温の確認も求められる。中には子どもひとりにつき大人ひとりの入室という制限を設けているところもある。また、本殿内での写真撮影をよしとしない神社も。
一方で、これから七五三を祝おうとする家族にもできることがある。祈祷を依頼せず、自分たちだけで参拝するというものだ。実際、参詣だけですませる人は少なくない。
また、本来なら神社で祈祷を受けるのが本義だが、コロナ禍に対応し『郵送祈祷』を受けているところもある。

コロナ禍での記念撮影

七五三の記念に写真館で写真を撮るのは今では常識のようなものだ。当然、写真館も新型コロナ感染防止のための対策を怠らない。考え方は神社の祈祷奉仕と同じといえる。次は、日本写真館協会による指針『クラスターが発生しない写真館とは』からの抜粋だ。
(1)予約制の徹底により可能な範囲でお客様どうしの接触機会を減らす
(2)こまめな手洗い及びマスクまたはフェイスシールドの着用
(3)室内の換気
(4)人と人との距離(1m、出来れば2m)を適切にとる(身だしなみのチェック等をお客様に促し、直接接触を控える)
(5)体調不良時の予約変更やキャンセルに柔軟に対応する
(6)撮影機材・小物等の徹底した消毒をする(紫外線消毒器等の有効活用も検討する)
(7)衣装等のレンタル品をお客様が使用する場合は、使用前後での消毒を徹底すること
(8)利用者への注意喚起(店頭や店内に注意喚起文などを掲示)
予約をする前に、これらのことが実施されているか、また新型コロナを理由とするキャンセルにどのように対応してくれるか、事前に下調べをするのが良いだろう。

時期をずらして参拝

七五三は11月15日とされているが、実際には10月ごろから参拝する人が増える。写真館が混むのもこの時期だ。だが、これからは密を避けて時期をずらして神社参拝、記念撮影をするというのもひとつの方法ではないだろうか。もちろんこれらは七五三だけではなく、お宮参り等に関しても参考になるだろう。ちなみに、繁忙期外の写真館や衣装のレンタル店では、料金割引を設定しているところもある。

人類はいつの時代も新種のウイルスや細菌と闘ってきた。今回の新型コロナウイルスも、近い将来適切に対応できるようになるだろう。今は必要以上に怖がらず、できる範囲で家族と楽しく時間をすごしたいものだ。(老友新聞社)

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