趣味
2025年10月15日
「『もういいかい』稲叢のかげ『まぁだだよ』思い出遠くから『もういいよ』」2025年10月入選作品|老友歌壇

老友新聞2025年10月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
「もういいかい」稲叢(いなむら)のかげ「まぁだだよ」思い出遠くから「もういいよ」
王田 佗介
「まぁだだよ」で終わってからどのくらい経ったのだろう。遠くから、一緒に遊んだ仲間の「もういいよ」が聞こえてくる。かくれんぼだけではない「もういいよ」。郷愁と共に深い含蓄を感じさせる一首。
二 席
七月の大海原を見渡せば帆船(はんせん)がゆく積乱雲湧く
岡本 政子
下の句の「帆船がゆく積乱雲湧く」のリズムがとても良く、夏の大海原の爽快感と解放感に溢れた気持ちのいい一首です。
三 席
錦木や紫式部を色づかせわが庭先は秋のただ中
岸 慶子
秋の草花が色づいて庭は秋真っ盛り。具体的な植物名を挙げた事、「庭」を主語にした事で印象が鮮明になりました。
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