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2026年05月27日

「あなただけそっと耳打ち三四人」2026年5月入選作品|老友川柳

老友新聞2026年5月号に掲載された川柳入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天 位

あなただけそっと耳打ち三四人

鈴木 とく

秘密を打ち明けて親密感を示す行動はありがちですが、「あなただけ」と言いながら複数の人にしゃべる例が。調子よさを皮肉る視点が利いています。

地 位

クラス会声は昔で顔は今

下田 尚保

旧友と集まるクラス会は、老いの身に大切な集い。声を聞くと若い頃と変わらないが、顔は寄る年波がくっきり……切なさを笑いでくるむ一句です。

人 位

人生の余白に塗る色まだ見えず

細川 彰

人生は中身の詰まった部分だけでなく「余白」にも意味があるのだと気付かせてくれる一句。そこに色を塗ろうという前向きな精神に脱帽です。

五 客

寝たきりに成たく無くて三千歩

鈴木 曻

体力の衰えを感じる中で、寝た切りになるのだけはご免だという気持ち。頑張って一日三千歩をという意欲に、拍手です。

その言葉命と暮らし振り回す

佐野 磯雄

主語は書いていませんが、総理や大統領、為政者のイメージでしょうか。発言一つで振り回される民はたまらないですね。

大国の胸三寸よ正義など

瀬川 征光

これも政治ネタ。正義を掲げて戦争に突入し、当事国民の生活が危機に陥るのが大国の思惑一つとは、虚しさが募ります。

ウオーキング万歩計だけ若返る

下田 尚保

毎日の歩行に使う万歩計。リセットしてまたゼロからスタートするのを「万歩計だけ若返る」と擬人法にしたのがお手柄。

月を見て月に見られる良夜かな

鈴木 とく

満月を見上げるときの心境。通常は自分から月への一方通行ですが、逆に自分を見てくださっている見立てが新鮮です。

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