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2026年06月11日

特殊詐欺 狙われる高齢者

高齢者を狙った特殊詐欺の認知件数、被害額が、ここ数年増加傾向にある。みなさんの周りにも、被害には遭っていなくとも不審な電話がかかってきたことがあるという人がいるのではないだろうか。本紙は年に一度掲載している『特殊詐欺特集』、今号では特殊詐欺のおさらいしながら、新手の手口を学びたい。

65歳以上の被害13707件
総件数の65.4%

内閣府発表の『令和7年版 高齢者白書』によると、令和6年の特殊詐欺の認知件数は2万298件(被害者の年齢は問わず)。そのうち、オレオレ詐欺と預貯金詐欺(令和元年まではオレオレ詐欺に包含)を合わせた認知件数は8927件と、前年比で33.1%も増加している。

キャッシュカード詐欺盗は1376件で、前年比で37.92%減少したが、被害額は令和4年以降増加傾向にある。

さて、大切なのは被害者の年齢層だ。
65歳以上の被害の認知件数は13707件。法人被害を除いた総認知件数に占める割合は65.4%に上る。

手口別の65歳以上の被害者の割合は、オレオレ詐欺66.6%、預貯金詐欺98.9%、キャッ シュカード詐欺盗98.2% となっている。こうして数字で見ると、いかに高齢者が狙われているかがわかる。

高齢者を狙う特殊詐欺の手口は、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺盗だけではない。特殊詐欺の手口は次のようなものがある。 

ニセ警察詐欺/オレオレ詐欺/預貯金詐欺/キャッシュカード詐欺盗/架空請求詐欺/還付金詐欺/キャッシュカード詐欺/SNS型投資詐欺/SNS型ロマンス詐欺/その他の手口
この中からいくつかの手口を紹介しょう。

特殊詐欺の種類

■ニセ警察詐欺
警察官等を騙り、捜査名目で「資産を保護する」「口座を調査する」などと言って現金などを騙し取ろうとするもの。警察官の制服を着た犯人がビデオ通話で連絡してきて信用させたり、偽の逮捕状を見せて不安を煽ったりすることもある。

■預貯金詐欺
警察官、銀行員、自治体の職員や親族などを名乗り、接触してくる。「あなたの口座が犯罪に利用されているのでキャッシュカードの交換手続きが必要だ」「医療費の払い戻し金がある」といった言葉で自宅に訪問。「手続きに暗証番号が必要」と情報を要求してくるのが手口だ。

■キャッシュカード詐欺盗
手口は預貯金詐欺に非常に似ている。相手が警察官、銀行員、自治体職員等が、預貯金通帳やキャッシュカードを預かることはけっしてない。万一求められたら、それは詐欺だと思って間違いない。

■SNS型投資詐欺
インターネット上で、著名人が勧める投資の広告を流し、SNSのアカウントを送信する画面に誘導。SNSのグループチャットで著名人を騙る人をはじめ複数の人物と交流。利益が得られるなどと煽り、指定の口座に資産を振り込みさせるという手口。被害額が数千万から、1億以上というケースもある。

■SNS型ロマンス詐欺
SNS等の被対面で、何回かやり取りをする中で、親近感や恋愛感情を抱かせる。頃合いを見て金銭等を騙し取るもの。「結婚のための資金調達」「暗号資産の購入」「投資」などを話題にし、お金を振り込ませようとする。被害者は50~60代の男性が多い。

■その他の手口
ひとつの例として『サポート詐欺』を挙げよう。パソコンでインターネットを閲覧中、パソコンがウイルス感染したかのような警告が画面に突然表れることがある。大きな警告音も発し、利用者を不安にさせる。そうして表示されているサポート窓口に電話をさせ、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとする。また、遠隔操作ソフトをインストールさせるように誘導することもある。

それぞれの特殊詐欺が、どんな手口なのか、知っておくことが被害に合わないための予防のひとつになる。紙面で紹介できるものは限られているが、警察庁が特殊詐欺を防ぐためのさまざまな情報を発信するサイト『警視庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ』も利用し、被害を回避してほしい。

『警視庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ』
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/

※詐欺と詐欺盗の違い
詐欺は、人を騙して、物品や金銭をその人自ら提供するようにしむける。
詐欺盗とは、人を騙して、一時的に預かる形で受け取り、そのまま盗むこと。

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