趣味
2026年06月11日
「散りてゆく桜の下に一人立つ九十九歳最後の花か」2026年6月入選作品|老友歌壇
老友新聞2026年6月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
散りてゆく桜の下に一人立つ九十九歳最後の花か
多田 シズモ
桜の花」と題して寄せてくれた四首の内の四首目の作品。九十九歳の作者の、桜にそして人生に抱く感慨が胸を打ちます。尚、数字はなるべく漢字で書きましょう。
二 席
待つのって幸せですね桜木の米粒ほどの蕾見つめる
岡本 政子
開花を待つ蕾に心を寄せた一首。「待つのって幸せですね」という軽やかな表現が季節の雰囲気と合っています。
三 席
さよならも告げず北へと旅立ちて鏡の如し白鳥の居ぬ沼
王田 佗介
ある日突然旅立って行く白鳥。沼を、静かな冷たい鏡のようだと表現したところに、作者の寂しさが込められています。
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