高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

コラム

2016年12月15日

一大決心!水中歩行でリハビリ

静岡県 S・O 

 15年ほど前になりますが、当事から腰痛の私は、73歳の春、ついに手術を受けました。金具12本で腰を補修し、1か月あまりで退院、その際先生から、歩く努力をするようにと注意を受けました。

 思い腰のコルセットが外れた頃、水中歩行の効果を聞き、田園の水しか入ったことの無い私がプールに行って歩こうと決めたのは、姑が全然歩けずに部屋の中に居座って生活され、介護をした事を思い出したからです。

 今でこそ福祉の助けで、車椅子等、介護用品もありますが、当事は全く無く、家を空けることも出来ない長い年月でした。歩くことの必要性を痛感しているため、一大決心でした。

 年齢だけに、水着の購入に気後れし、二度目に行ってやっと会、スクールの申し込みも、田舎のお婆さんが紛れ込んだと思われそうで、また鏡に映る自分の水着姿を見て、大勢の人がいるプールに入る際は心臓が踊るくらい、緊張しました。

 60歳前半くらいの方が多い中で、ひたすら歩行のみ続けていた折、周りの方達からお誘いを受け、先生の指導も時折受けて浮けるようになりました。すると面白くなり、背泳ぎができるようになりました。週2回、歳を忘れて10年通いました。

 夏の終わり頃、腰に軽い痛みを感じ、10年前に入れた腰の金具に細菌がついたことが分かり、再度の手術で金具を全部摘出したのは83歳でした。

 子供達から車の運転をやめるように言われ、50年近い車との生活をやめてセニアカーにしました。ついにプールへ通えなくなり残念でした。

 腰は曲がりましたが、毎日鋤、鍬を持って、畠で野菜作りをしています。これも水中歩行を通じて若い人たちとの交流のお陰だと振り返る今日この頃です。

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

高齢者に忍び寄るフレイル問題 特集ページ

あなたの体験や感じていることを伝えましょう。

「投稿 読者コラム」のコーナーでは、随筆や提言、貴重な戦争体験や老人クラブなどでの活動記など、コラムを募集しております。

読者投稿の募集はこちら


見学受付中!長寿の森
見学受付中!長寿の森
  • トップへ戻る ホームへ戻る