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コラム

2020年12月08日

「日々の衰え、物忘れに孤独を感じます…」~本紙読者投稿より

私は独居老人になって10年近くになります。

ある日、バイクに乗っていて跳ね飛ばされ、救急車に乗せられるまで気絶。
その後生き返りまして有り難いのですが、現在81歳で足腰の老化もあり、人前に出て喋ることもめったに無く、電気釜や洗濯機が「ピーッ!」と出来上がりを知らせてくれるたびに、声に出して
「ハイハイ有り難う、御苦労様でした」
と、いつも言うことにしています。

物忘れがどんどん進行して、ある日、ヘアドライヤーが所定の位置になく、心当たりを全部探しても出てこないので、まったく同じものを買って来ました。それから1か月ほど過ぎて、アレッと思うところに置いてあったのが見つかりました……。
新しく買ってしまったドライヤーは予備として、絶対忘れないようにと言い聞かせて仕舞ったはずが、何か月も過ぎた今ではどこを探せばあるのか、全部忘れて思い出せないのです……。

テレビ、ベッドの自室の壁面は「覚え書き」をびっしり書いて貼り付けてある。孤独がいっぱいです。
こんな私ですが目も見えて、耳も聞こえ、大小便も出る有り難さを自分に言い聞かせては頑張っています。

古い過去のことは思い出せるのに、何分、何十分前に、自分では所定の位置に置いたものが完全に消えて、無い、無いと探す。どこにも無い。この不思議!孤独感の連続です。(愛媛県M・H)

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