高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

コラム

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2022年11月25日

連載15「旅仕事」

紅葉が美しい季節となって参りましたがいかがお過ごしでしょうか。
私は3年ぶりに忙しい秋を過ごしております。
ありがたいことに先月も書いた営業仕事などがちょこちょことあり、東京外に伺う機会が多いです。
我々の世界では遠方の仕事の事を『旅』と呼んでいます。

そんな旅の仕事の中でも、私が所属している二ツ目ユニットちょちょら組で参加した伊勢市主催クリエイターズワーケーションでの伊勢一週間滞在が今年一番大きなイベントとなりました。
これは伊勢市内にクリエイターが一週間から二週間滞在し、伊勢の魅力をクリエイター目線で発見、発信するというもの。
この企画に宮本亜門さんなどの著名な方に混じり我々ちょちょら組も選んで頂きました。
道中の詳細は後日アップされます橘家文吾兄さんが書いたnote ( https://note.com/ise_cw2020/ ) をご覧頂ければと思います。

ただいまは交通手段が本当に便利になりましたので国内はどこでもほぼ日帰りです。
前座の時は師匠のお付きで日本全国に伺いましたが、北海道や九州の日帰りなど当たり前です。
二時間近く飛行機に乗り、車でまた一時間ほど移動したのに、高座時間は十五分ですぐ帰る、なんてこともありました。
滞在時間より移動時間の方が長いのですから不思議な商売です。

なので今回の旅はかなり貴重な時間でした。
なにしろ三十オーバーの男四人が電動アシスト自転車でひたすら伊勢の町を走り回って青春気分を満喫していたのですから、端から見て相当変なグループだったと思います(笑)
昔の落語家が色んな温泉地などに泊まり込み何日も興行を行っていたなんて文章を読むとのんびりしてていいなぁと羨ましくなったりもしてましたが、今回その雰囲気を少し味わえたような気がしました。
うちの師匠なんかも新幹線が出来る前は上野発の夜行で何日も東北を回ってその間ずっとお酒を飲んでたという話をいつも懐かしそうに話してくれます。
まぁ我々の場合は最後の一日しか落語をしてないのでほぼ観光でしたが(笑)

落語に出てくる旅の噺ものどかなものばかりです。
スマホなんて便利なものや携帯用ゲーム機もありませんので道中の暇潰しは大体が言葉遊び。
それに倣ったわけではありませんが我々も今回ひたすらにダジャレクリエイトに勤しみました。
伊勢神宮が末社含め125のお社で出来ているとのことなので125個分。
多分それ以上作ったと思いますが。
皆様も旅の途中、スマホの画面から離れダジャレや謎かけなどで遊んでみて下さい。
少しのんきな江戸の旅気分が味わえるかもしれません。
それではまた来月。
じゃ~に~!

三遊亭ぽん太

お知らせ

三遊亭ぽん太

三遊亭ぽん太の月例落語会
ぽん太ラボvol.34
日時・11月27日(日)14時開演
ぽん太ラボvol.35
日時・12月25日(日)14時開演
会場・池之端しのぶ亭
料金・予約1500円、U25割1000円、ぽん太初めて割500円
予約、問合せ・pontathe2nd@gmail.com

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて140席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
高齢者に忍び寄るフレイル問題 特集ページ
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
  • トップへ戻る ホームへ戻る