高齢者のための情報サイト【日本老友新聞】

老友新聞
ルーペ

コラム

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2024年01月31日

連載29回「秩父」

明けましておめでとうございます。
新年早々嫌なニュースばかりで気が滅入りますね。
師匠好楽も転んでけがをし脚が腫れて正座出来ない状態になりました。
身体は元気なのですが色々と不便そうです。

そんな好楽の発案で、一門で旅に行ってきました。
落語家の旅というと地方公演のことですが、本当にただの旅、旅行です。
行き先は埼玉の秩父で、師匠の行きたいラーメン屋があるのとけがの湯治のためです。
ただ行くと決まった日がラーメン屋の定休日で出発前からつまずきました(笑)
参加者は、好楽、好太郎(一番弟子)、好の助(三番弟子)、好一郎(四番弟子)、私、好好(八番弟子)の六名。
私と好一郎兄さんだけ日帰りで、他四名は一泊という行程です。

朝10時に池袋駅で集合し10時半の特急ラビューに乗車しますがまず発車前に最初の乾杯。
午前中のビールはいいですね。
師匠のお付きで羽田から飛行機に乗る時もだいたい空港内のお寿司屋さんで乾杯します。
「お疲れ様ー」とは言うもののまだまったく疲れてません(笑)
少し飲んで飛行機に乗ると寝てる間に着くからちょうどいいという理屈です。
別に飲酒しなくても師匠はどこでも寝られるタイプなのに…とは思いますがそこは師弟の鉄の掟があるのでいつも黙って口から出掛けた言葉とともにビールを飲みこんでます。
今回は仕事ではないので遠慮無く飲酒。
なぜか師匠チョイスのホットドッグがおつまみなのでちょっとアメリカンです。
そして焼き鳥、おにぎり、乾きものと午前中とは思えないペースで色々出ます。
ちなみに家を出る前にちゃんと朝食を食べてるのでこれが個人的には二食目です。
ビールの次の緑茶ハイを飲み干したところで秩父到着。
仕事でもプライベートでも何度か来たレトロな町並みが心地よい好きな町です。

師匠のお友達が案内役で少しだけ町を散策しました。
まずはたい平師匠のご実家を改装した、たい平美術館に伺いました。
たい平師匠のお姉さんが出迎えて下さったのですがすごくパワフル!
ご姉弟の中でもたい平師匠が一番静かとの噂もあるそうです。
美大出身のたい平師匠が描かれた絵や笑点や落語関連の貴重な品が展示してあり、また駄菓子も販売しているとてもあたたかい空間でした。
その後、秩父神社へ。
20年前に来たときは趣のある神社だなぁくらいにしか思いませんでしたが、左甚五郎の掘った虎の飾りがあったりと見所も多数。
年をとって知識が増えるのもいいものです。
そして二時間程のインターバルで小料理屋さんでの二度目の乾杯。
鰻重、天ぷら、酢の物、塩辛…
はち切れそうです。

そこから宿へ移動し温泉に入り一時間程相撲中継を見ながらダラダラし6時から三度目の乾杯。
ステーキ、刺身、天ぷら(二度目)、鮎の塩焼き、豚汁、そして元力士の方がやってる宿なのでちゃんこ鍋…
はち切れました。
そこからまたしこたま飲んで、帰りの特急で飲む用にとお小遣いをもらって一足早く好一郎兄さんと帰路へ。
帰宅し体重計に乗ると予想通り見たことない数字が…
妻には、ご飯とお酒ご馳走になって温泉連れてってもらってお小遣いもらってってもうパパ活じゃんとの指摘を受けました。
正しい師弟関係のはずです、きっと。
ちなみに師匠はきずの具合もよくなり少しずつ正座が出きるようになりましたが、僕は太ったせいで高座での15分の正座が辛くなりました(笑)
秩父、いいところです!

お知らせ

三遊亭ぽん太の月例落語会

三遊亭ぽん太の月例落語会
ぽん太ラボvol.44 演目:双蝶々後編、他
日時・3月2日(土)14時開演
会場・池之端しのぶ亭
料金・予約1500円、U29割1000円、ぽん太初めて割500円
予約、問合せ・pontathe2nd@gmail.com

この記事が少しでもお役に立ったら「いいね!」や「シェア」をしてくださいね。

三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて140席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
高齢者に忍び寄るフレイル問題 特集ページ
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
日本老友新聞・新聞購読のお申込み
  • トップへ戻る ホームへ戻る