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三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

三遊亭ぽん太の下町寄席からこんにちは!

2026年06月30日

第58回「住居」

雨続きですが、久しぶりの梅雨らしい梅雨で個人的には嬉しいです。
Tシャツ一枚でちょうどよく暑くも無く寒くも無く、ボウズ頭なのでくせっ毛に悩まされることもなく。
一日でドンと降ると災害に繋がるのでシトシト降って欲しいですが。

さて、現在絶賛引っ越し準備中なのですが、東京の不動産価格の上昇っぷりには驚かされます。
その立地、その間取りで億いくんですか?という物件がザラ。
なんなら二億ションという物件も。
それ生涯年収じゃん、もうどこに住めば…と夫婦で右往左往しながらなんとか新居を決めました。
場所は変わらず東向島。
より地域に密着していければ、と思います。

江戸時代、特に落語に出てくる八っつぁんくまさんは長屋住まい。
めちゃくちゃ極小物件です。
間取りはだいたい四畳半。
大学生の一人暮らしみたいですね。
ただそのせいか日本の歴史上、江戸時代が日本人の身長が一番低かったそうです。
住まいにあわせて、身長も伸びなくなるのですね…

生涯未婚率が高かった江戸の街(結婚したのは半分ほどだったそう)では、四畳半でもなんとかなったんでしょう。
確かに落語の登場人物たちは結婚して子どもが2人いて、といった現代的な家族は出てきません。
独身の、モテない、その日暮らしな人たちばかりです。
寄席のお客さんは男性が多かったので、共感したり、バカだなぁと笑ったり。
自分よりいい暮らししてる人の噺はそんな聞きたくないですもんね(笑)

ただ明治、大正となり社会情勢や構造の変化とともに長屋の間取りも変わってきて、二階建てになったそう。
二階建ての長屋に住んでる噺もちょこちょこあり「意外とお金持ってるのかな?」と思ってましたが、ただ時代背景に変化があっただけでした。
落語=江戸と思われがちですが、江戸やそれ以前にあった小噺やなんかが明治、大正、昭和、平成と色んな先輩たちが肉付けした結果出来たのが今の古典落語なので、結構時代設定なんかはめちゃくちゃだったりします。
お金の単位が両なのに明治以降に出来た建物が出てきたり、圓朝作品でも江戸末期なのに一人称が僕の人が出てきたり。
その違和感やアップデートが、落語が時代とともに長らえてきた理由でもあるのでしょう。
かと言って、タワマン住まいの八っつぁんくまさんの噺はあまり聞きたくはないので調整する側のセンスも必要です。
やはり庶民の芸能でありたいですからね。
というわけで物価と家賃は上がれど出演料は上がらずで、その分は回数でフォローしていきたいと思いますのでお仕事依頼お待ちしております!
働けど働けどわが暮らし楽にならざり、じっと扇子を見る!
まさしく庶民の暮らし!
では!

東向島の白鬚神社の祭りでもまれる筆者(身長がないのでほぼぶら下がってて役には立っていません)

お知らせ

吟醸 寄席ネタ磨きの会 その6

日時:7月18日(土)18時開演
会場:ひらい圓蔵亭
料金:1500円

 

三遊亭ぽん太独演会 看板のぽん!その三

日時:8月23日(日)14時開演
会場:亀戸梅屋敷
料金:2000円、29歳以下1500円
お問い合わせ:pontathe2nd@gmail.com

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三遊亭ぽん太
  • 三遊亭ぽん太
  • 落語家
  • 1985年2月24日生まれ / 愛知県名古屋市出身 / 法政大学社会学部卒 / 2015年2月に三遊亭好楽に入門、前座名「好也」 / 2018年11月二ツ目に昇進「ぽん太」を襲名 / 現在、持ちネタは古典新作合わせて180席以上ある
  • ぽん太さんのHP
    https://pontathe2nd.amebaownd.com/
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