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2020年12月11日

「秋の七草 見事に揃い めでる名月 虫の声」2020年12月入選作品|老友都々逸

老友新聞2020年12月号に掲載された都々逸入選作品をご紹介いたします。(編集部)

天の位

秋の七草 見事に揃い
めでる名月 虫の声

松本 タケ

秋の七草は「萩(はぎ)・桔梗(ききょう)・芒(すすき)・撫子(なでしこ)・女郎花(おみなえし)・葛(くず)・藤袴(ふじばかま)これぞ七草」と短歌のリズムで覚えたり、頭文字だけで「お好きな服は?」と覚えたりしますね。

地の位

黄蝶ヒラヒラ 寄っては離れ
はなれられずに 恋飛行

菊地 幸子

「恋飛行」という作者の造語に胸の高鳴りがあります。女優岡田嘉子と演出家杉本良吉の樺太(からふと)逃避行(昭和13年)を知識としても知る方は本紙読者でも少数になったと思います。

人の位

花の銀座に シルバーパスで
旨いアンパン 買いに行く

山田 浩司

アンパンは明治7年に東京銀座の木村家で誕生しました。先日、歌舞伎座帰りに銀座のバス停で我々シルバーパス世代の長蛇の列を見ました。

十客

そばに置いても 忘れるマスク
家を出てから 又もどる

小林 良一

私とまったく同じです。戻りきれない所まで来てから気付く日もあります。

健康講座に 出かけてみれば
みんな健康そうな人

向井 智恵子

「健康病人」という言葉を面白く使う人が居ます。

本場のうどんは 本場でなけりゃ
孫は行きます ナナハンで

岡本 政子

ナナハンは大型バイク。若者の美食文化は果てし無い。

綺麗な花見て 名前を聞いた
家に帰れば 名が出ない

鈴村 三保子

年を取るとメモることが大切、と沁み沁み思いますね。

稲が済むまで 守った案山子(かかし)
御苦労様ねと 納屋の隅

鈴木 とく

お米の収穫まで世話になった案山子への労りですね。

令和オジサン 首相になった
コロナ退治が 第一声

櫓木 香代子

「強運の菅さん」とも言えますね。

空を見上げて 風向きとらえ
秋刀魚焼く夕 侘住い

王田 佗介

今や秋刀魚は高級魚あつかい。七輪で、炭で、屋外での焼きをいっぺんに二匹食べたい。ハモニカを吹くような形で食べた腑のニガ味が恋しい。

赤く燃えても 深山(みやま)の紅葉(もみじ)
秋というのが 気にかかる

惣野代 英子

気を揉む。秋=厭き。気が木。この手法は昔流行った「掛け調」で懐かしい。

行司軍配 固唾(かたず)をのんで
声で促す 待ったなし

高木 まつ

年六回奇数月が大相撲開催月。テレビ桟敷の観戦だが私も毎場所、ひいきを作って応援しています。

天気予報が 急かせたひと日
心配無用の 大落暉(らっき)

手銭 美也子

何をどう急(せ)かせましたか?大落暉は大きな夕日ですが都々逸に使うにはやや熟(こな)れていない言葉ですね。

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