趣味
2026年01月09日
「仲秋の月に浜名湖輝いて金波銀波のさざ波となる」2026年1月入選作品|老友歌壇
老友新聞2026年1月号に掲載された短歌入選作品をご紹介いたします。(編集部)
一 席
仲秋の月に浜名湖輝いて金波銀波のさざ波となる
岡本 政子
「金波銀波のさざ波」が良いですね。月に輝いている浜名湖の情景が、読者の目にくっきりと浮かびます。「仲秋」と「中秋」は意味が異なり、「仲秋」は旧暦八月全体を指し、「中秋」は旧暦八月十五日、十五夜の日を指します。作者が敢えて「仲秋」としたのは、「八月の夜はほぼいつでも」という浜名湖を賛美する気持ちなのだと思いました。
二 席
くぬぎ炭、炭斗、五徳、埋火も死語の仲間か藁(わら)灰つくる
岸 慶子
「くぬぎ炭、炭斗、五徳、埋火も」とリズミカルに畳みかけながら、それらの言葉はもはや死語かもと思いながら藁灰を作る作者の心情が染みてきます。藁灰というのは、稲藁を燃やして作る灰の事で、主に茶道において十月の鉄風炉に使われる灰形の一種です。
三 席
秋の日にしまい忘れた風鈴が淋しく鳴るよ夕暮れちかし
小野塚 道恵
夏の物を仕舞う時にうっかり仕舞い忘れた風鈴が淋しく鳴っている。まして夕暮れ近い時間に。秋の物悲しさが伝わります。
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