医療と健康
顔面の帯状疱疹後遺症に悩む高齢者
めまい、だるさ、しびれに襲われ悩んでいます。
私は7年ほど前に帯状疱疹にかかりました。額のやや左よりの生え際に疱疹ができ、目まで赤くなり、皮膚科を受診しました。
それ以来、外見は良くなったのですが、1日1回3時間ほど、めまい、だるさ、しびれに襲われ悩んでいます。
テレビの医療番組で、ウイルスの作用で一生神経病に悩まされることもあるとの話も聞きました。
田舎なので大きな病院は無く、高齢のため近くの内科病院で診てもらうしかありませんが、内科の先生には理解してもらえず、我慢の日々です。症状を和らげる薬などはないでしょうか。
「ラムゼイハント症候群」か?耳鼻科で後遺症か診断を
今回は帯状疱疹の後の後遺症でお悩みの方からのご相談です。
帯状疱疹は水疱瘡と同じ水痘帯状疱疹ウイルスが原因で、皮膚に発疹や水泡が表れるのが主な症状です。さらにこのウイルスは神経に沿って活性化するため神経痛が起こり、病状が酷い方の場合には数カ月から数年に渡り頑固な神経痛が残ることもあります。
しかしあなたのように、症状が顔の領域に起きている場合には少し事情が異なり、顔面神経や第8脳神経の症状を伴う「ラムゼイハント症候群」という病気の可能性があります。帯状疱疹と同じ皮膚の症状が顔や耳のあたりに出て、同時に顔面神経が侵されるために顔面麻痺の症状、さらに聴力や平衡感覚を司る第8脳神経が侵され、難聴や耳鳴り、めまいなどの症状が出ます。
この場合、顔面神経麻痺や難聴、めまいが後遺症として長期に渡り残ることがあります。もしあなたの症状が帯状疱疹ウイルスによるラムゼイハント症候群であれば、その後遺症としてめまいなどの症状が起きている可能性があるわけです。
治療に関しては帯状疱疹の治療と同様に、初期治療が非常に重要となります。抗ウイルス薬やステロイド薬などを使うことで、なるべく初期の炎症や神経細胞の損傷を押さえて後遺症を出にくくする必要があります。数か月、数年とつづく後遺症がある場合は、その症状によって神経痛に効く薬などを利用することになりますが、時間がたっている場合にはなかなかこれといった有効な薬がないのが現状です。
またあなたの場合、1日に1回、3時間ほどめまいの症状が出るということで、おそらく現在診ていただいている先生から処方はされていると思いますが、一般的なめまいを押さえる薬もありますので、そういったものも試してみるのも良いかと思います。
また、それらの症状が本当に帯状疱疹の後遺症によるものかどうか、しっかり診断を付けることが何より大切です。できれば耳鼻科を受診していただき、因果関係を含めた診断と、その結果に伴う投薬をしてもらうのが一番良いと思います。
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- 髙谷 典秀 医師
- 同友会グループ 代表 / 医療法人社団同友会 理事長 / 春日クリニック院長 / 順天堂大学循環器内科非常勤講師 / 学校法人 後藤学園 武蔵丘短期大学客員教授 / 日本人間ドック・予防医療学会 理事 / 日本人間ドック健診協会 理事 / 日本循環器協会 理事 / 健康と経営を考える会 代表理事
【専門分野】 循環器内科・予防医学
【資格】 日本循環器学会認定循環器専門医 / 日本医師会認定産業医 / 人間ドック健診専門医 / 日本内科学会認定内科医 / 医学博士
【著書】 『健康経営、健康寿命延伸のための「健診」の上手な活用法』出版:株式会社法研(平成27年7月)【メディア出演】 幻冬舎発行「GOETHE」戦う身体!PART4 真の名医は医者に訊け(2018年6月号) / BSフジ「『柴咲コウ バケットリスト』in スリランカ 人生を豊かにする旅路」(平成28年1月) / NHK教育テレビ「きょうの健康」人間ドック賢明活用術(平成27年5月) / NHKラジオ「ラジオあさいちばん 健康ライフ」健康診断の最新事情(平成25年11月)
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