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2023年03月27日

酒蔵見学で新しい発見も~老舗「小澤酒造」を訪ねて

ここ数年、工場見学が人気を集めていることを読者の皆さんはご存じだろうか。また、工場見学の人気に続いて、今は社会見学も注目されている。たとえば川の氾濫・洪水を軽減するために作られた首都圏外郭放水路や、地下採掘場跡地、国会議事堂までもが人気だ。
コロナ禍により数年間制限されていた工場見学、社会見学だが、昨年後半から再開し始めたところが多い。そこで今回は、読者にも喜んでいただけそうな酒蔵見学を取り上げた
い。

成熟酒『蔵守』が並ぶ『蔵守セラー』、古くは2000年醸造のものも。熟成するとともに琥珀色に変わっていく

 

元禄15年創業 銘酒「澤乃井」製造元

東京の西、奥多摩に青梅市がある。小高い山々に囲まれた自然溢れる土地で、わさびやハチミツなど自然を活かした名産品が多い。
清酒『澤乃井』も、奥多摩の名産のひとつだ。そして、『澤乃井』の酒蔵見学が人気なのだという。

『澤乃井』の製造元・小澤酒造は、元禄15年(1702年)江戸と甲州を結ぶ街道筋・武州沢井村に創業した。
以来300年以上、東京・奥多摩の地酒として親しまれてきた。地元では、みやげ店やコンビニなど身近な所で澤乃井を見つけることができる。
その酒蔵の見学は、まず小澤酒造の歴史を聞くことから始まる。そして、元禄時代(江戸時代)からある厚い土壁の『元禄蔵』へ。
蔵の中はひんやりとし、芳醇なお酒の匂いも感じる。日本酒好きにはたまらない空間だ。

大きな杉玉が掛かる『元禄蔵』。杉玉は新酒ができると掛けられる。杉の緑が色あせていない杉玉なら、新酒ができたばかりだということだ

 

蔵人の仕込みを間近に
熟成琥珀色の酒に感嘆

見学している間も蔵人が作業をしている、その様子をうかがえるのも蔵見学の醍醐味だ。
お酒が入ったタンクに書かれた容量(リットル)が一の位まで細かいのは、酒税の対象として精密な数字が求められるからとか、食事用の白米は玄米の表面を1割ほど削るのに対して、お酒の原料となる白米は3割ほども削るなど、新しい情報に出合うこともある。
「日本酒には賞味期限がなく、温度管理されたものは熟成により角が取れてまろやかになるんですよ」
と説明しながら琥珀色のお酒を見せる小澤酒造の解説者の言葉に、「ほぉー」と感嘆の声を漏らす見学者も多いという。

10種類以上のきき酒も楽しみ
井戸から湧き出る仕込み水に秘訣

敷地内には、約180年前、140メートルにわたって掘られた横穴『蔵の井戸』がある。この井戸から湧き出る水は、鉄やマンガンの含有量が非常に少なく酒の仕込水に適しており、澤乃井の酒造りを支えてきた。

清冽な湧き水を湛える『蔵の井戸』。40年前には、4㎞離れた山中にもうひとつ『山の井戸』も見つかり、この2つの井戸の水でお酒を仕込んでいる

酒蔵見学のあと、「(お酒の)作り方が詳しく聞けて、次に飲むのが楽しみになった」という見学者が多いそうだ。
その望みは見学後すぐに叶えることができる。
同じ敷地内にある『澤乃井きき酒処』には十数種類のお酒が並び、1杯200円から好きなお酒を飲むことができる。
江戸時代のお酒の歴史を垣間見ながらの酒蔵見学のあと、口の中に広がるお酒の味は、また格別に違いない。

●『澤乃井の酒蔵見学』
(試飲なし)
▽期間:2023年1月7日(土)~2023年3月31日(金)
※4月以降は直接ご確認ください。

▽開催:1日2回(13時・14時)所要時間約30分
▽定休日:月曜(祝日の場合は火曜日)
▽定員:1回15名様(1組10名様まで)
▽予約受付:澤乃井園0428・78・8210(受付時間9時~17時)
※予約優先で空席があれば当日申し込み可

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