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2018年05月07日

保険料負担増・食品値上げの厳しい春。支払い能力に応じて高齢者への負担増も鮮明に

新年度がスタートして1カ月。暮らしに関する制度やサービスが変わり、医療や介護の保険料が一部負担増になった。加えて食品の値上げも相次ぎ、年金生活者にとって家計に厳しい春である。

膨らむ医療・介護費の財源をまかなうため、75歳以上の後期高齢者の一部の人の保険料が支払い能力に応じてアップする。市区町村ごとに決められる65歳以上の介護保険料も、サービス利用者の増加で月平均数百円上がった。

介護保険総費用は、制度がスターした2000年度は3.6兆円だったが、2018年度には11.1兆円に膨らむ。
一方、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所は3月30日、2045年までの「地域別将来推計人口」を発表した。それによると、2045年の総人口は1億642万人、2015年比で2000万人減となると推計している。

高齢化率(総人口に対し65歳以上の高齢者が占める割合)は、2045年には全都道府県平均で36.8%になる。中でも東北地方の上昇が著しい。秋田県では45年に50.1%になると推計されており、2人に1人以上が高齢者となる。
高齢化率50%以上を占める市区町村は、15年に15(全体の0.9%)だったのが、45年には465(27・6%)に急増する。
また、75歳以上の後期高齢者の割合も43道府県で2割を超える。

推計人口からもわかる通り、高齢化は進展し、それに伴う様々な問題が深刻さを増してくる。高齢者にも支払い能力に応じた負担を求める流れは鮮明となる。

年金は抑えられ、社会保障費などの負担は増える……後期高齢者保険料のアップはそうした流れに沿ったものといえる。(老友新聞社)

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