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2022年03月18日

情報を拡散するウクライナと情報統制のロシア。SNSで可視化される戦争

「プーチンの戦争」といわれるロシアのウクライナ侵攻は、SNSを多用した情報戦の一面を浮き彫りにしている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、自らのSNSで、「私はここにいる」と首都キエフの大統領府に留まりロシアに対峙する決意を発信。国民に対して団結を訴え、国際社会へは支持を呼び掛けた。

ウクライナ市民自身の手によるSNS映像も拡散されている。砲撃に遭い泣き叫びながら避難をする女性の姿、撃墜されるロシアのヘリコプター、商品棚が空っぽのスーパーなど、「生の情報」が世界各国のニュースに取り上げられ、共有されている。

対照的なのはロシアのプーチン政権だ。フェイスブック、ツイッターなど主要なSNSへの接続を遮断・制限すると発表、情報統制を強めている。さらに、政権が「虚偽」とみなす情報を拡散した場合には最高15年の禁固刑を科す法改正を行い、外国メディアも一時的活動停止に追い込まれている。SNSを武器として情報を拡散するウクライナと政権に不都合な情報を封じるロシア。好対照である。

1991年に起きた湾岸戦争では、イラクの首都バグダッドの空襲をCNNが生中継した。30年後の今日、スマートフォンとインターネットさえあれば誰もがCNNの役割を担える。戦争が可視化される時代となった。

200万人の市民が留まるというキエフ(3月16日現在)。市街戦となれば多くの市民が犠牲者となる。早期の停戦合意を祈るばかりだ。

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