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2019年04月23日

「骨粗鬆症」予防で健康長寿を

骨粗鬆症はご存知の通り、骨の強度が弱くなることで、骨折しやすくなったり、背骨が曲がったりしてしまう病気のこと。高齢になればなるほど患者数は増え、とくに女性に多い病気である。

常に代謝繰返す骨
骨量は徐々に減っていく

我々人間の体は細胞と呼ばれる微小組織から出来ており、その数は成人男性でおよそ40兆個もあると言われている。心臓など一部の部位を除き、細胞は古くなると死に、そして新しい細胞が生まれ、その新陳代謝を繰り返して我々の体は常に最良な状態に保たれている。
一方、骨はどうだろうか。骨は硬く、一度成人したら成長はせずに、一生同じ骨のままと思われるかもしれないが、実はそうではない。細胞の新陳代謝の仕組みは骨を形成している細胞にも当てはまるのだ。
骨は自身を壊す「骨吸収」と、新たに作り出す「骨形成」をくり返し行い、常に代謝を繰り返しているのだ。一年間におより2~3割ほどの骨が新しく生まれ変わっているという。
骨を壊す「骨吸収」と、骨を新しく作り出す「骨形成」のバランスが取れていれば、骨量は常に一定の大きさと形を保つことができる。しかし何らかの原因でこのバランスが崩れ、骨吸収の速度に骨形成が追いつかなくなってしまうことがある。すると骨量は徐々に減ってゆき、脆く、スカスカの状態になってしまい、すると骨折を起こしやすくなる。これが骨粗鬆症の状態である。

骨代謝は女性ホルモンが関係
閉経で分泌量減少

「骨吸収」に「骨形成」が追いつかなくなり、骨量が減少してしまうのは、以下のような原因がある。
まず骨の代謝にはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが深く関係している。このエストロゲンは、女性が閉経を迎える際に分泌量が急激に減少し、それに伴って骨量も低下してしまう。
また、高齢になると食事量が減り、栄養のバランスが悪くなる。そくにカルシウム、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素が不足すると骨量が減少し、骨粗鬆症になりやすくなる。
さらに運動不足になると骨量が低下してしまう。骨形成は適度な運動刺激によって進み、運動不足になると骨吸収が進んで骨量が低下してしまう。また、喫煙や飲酒なども骨量低下の原因とされている。
そのほか、糖尿病や関節リウマチなどの治療に用いる薬の副作用によって骨量の低下が進んでしまうこともある。

食事や運動、外出など
「生活習慣」で予防を

では、骨量が低下して骨粗鬆症になると、どのような症状が現れるのか。実は、骨粗鬆症になっても、それだけでは症状は現れないが、転倒などをした際に骨折しやすくなるのだ。
とくに転倒した瞬間、地面に手を突こうとして手首を骨折するケースと、足の付け根部分の大腿骨を骨折するケース、そして尻餅をついた際に背骨を骨折するケースが多い。また、段差につまずいたり、ベッドから落ちる程度の軽い衝撃でも骨折してしまうことがある。
骨粗鬆症が進行した状態だと、重い荷物も持ち上げたり、階段などの段差を降りたりするだけで背骨が潰れるように骨折することもある。その際痛みを感じず、骨折していることに気づかないこともあり、そのまま放置していると、やがて背骨が大きく曲がってしまったり、背が縮んでしまったりすることもある。
高齢者がひとたび骨折をしてしまうと、なかなか治らずに、長期入院やそのまま寝たきり生活になってしまうこともあるので大変厄介である。そこで、骨粗鬆症を予防するための生活習慣についてまとめてお伝えしよう。

 

バランスの良い食事

 

 先にも説明したように、骨粗鬆症の予防にはカルシウム、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素を充分に摂取することが必要である。カルシウムを多く含む食品は牛乳、小魚、小松菜、大豆製品など。ビタミンDは鮭、秋刀魚などの魚類や卵に。ビタミンKは納豆、ほうれん草、にら、ブロッコリー、キャベツなどに多く含まれる。逆にアルコールやコーヒー、煙草などは控えめに。

適度な運動をする

 ある程度の負荷をかけることで骨形成は活発になる。激しい運動である必要はなく、ウォーキングや柔軟体操などを日常的に行うのが良い。また、店頭を予防するにはバランス感覚を養うことも重要である。片足立ち体操などを行えばバランス感覚と足の筋力も鍛えられる。ただし、無理をして転倒してしまうと本末転倒である。安定性のある家具や手すりなどにしっかりつかまって行うこと。また、すでに怪我をしていたり、関節に痛みなどがある場合には無理をせずに医師に相談すること。

外出をする

 外出はそれだけでも運動になるし、太陽の光を浴びることでカルシウムの吸収を助けるビタミンDが作られる。今の時期、寒いからといって家の中に閉じこもらず、暖かい格好をして積極的に外出するようにしよう。

室内を片付ける

 高齢者の転倒事故は外出の際だけとは限らず、むしろ室内で起こることが多い。筋力が衰えると、つい足を引きずるようにして歩く習慣がついてしまい、ちょっとした段差などにもつまづいてしまうので注意が必要だ。また床に物を置きっぱなしにしていると、つまづいたり踏みつけて転倒の原因となってしまう。住み慣れた家の中だと油断もあるので、あらためて危険がないかどうか、室内を点検してみると良い。
 以上のようなポイントに気をつけて、骨粗鬆症を予防し、さらに転倒による骨折を防止していただきたい。また、とくに女性の場合は定期的に骨密度の検査をすることをお薦めする。(老友新聞社)

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